財布の中に小銭が増えてくると、焦る。
このままだと財布で軽い筋トレが出来るようになってしまう。どうにかして使用しなければ。ああ、マルボロメンソール3つ。960円?ちょっと待ってね……ああ、畜生、100円玉一枚足りねぇ。もういいや、千円札で。はい、どうも。……ぐおおおおお!隅っこの方にあと一枚ありやがった!てめぇらはサイフ王国の支配を企むというのか!1円玉が15枚とかどういう了見だ!了見だ!
こうなってしまっては、サイフで筋トレをするしかないと思うのが一般ピーポーの発想だろう。私は貴族的精神にあふれる一般ピーポーなので、筋トレをするしかないという発想に至った。ダンベルを買う必要がないと思えば、これはこれでいいじゃない。そんな事を考えながら、サイフ片手に上腕二等筋を鍛え上げる試みを実行していた。
片手?
しまった!これでは片腕しか鍛えられないではないか。右腕だけ集中的にマッチョになってしまっては「なんかあの人右側に偏ってるなぁ」と過激派の右翼に間違えられてしまうかもしれない。これはゆゆしき事態である。そこに気がついた瞬間、私は考えを改めた。使おう。小銭を使おう。やはり、人は堅実に生きていくのが一番なのだ。目の前の困難から逃げていちゃだめだ。がんばれ、日本男児。
あ、ごちそうさまでした。996円ね。えーと、500円が1枚、100円玉が4枚に10円玉が……あ、やば、後ろ並んじゃってる。えーと、えーと、あ、1000円札でお願いします。
そんな日常。
このままだと財布で軽い筋トレが出来るようになってしまう。どうにかして使用しなければ。ああ、マルボロメンソール3つ。960円?ちょっと待ってね……ああ、畜生、100円玉一枚足りねぇ。もういいや、千円札で。はい、どうも。……ぐおおおおお!隅っこの方にあと一枚ありやがった!てめぇらはサイフ王国の支配を企むというのか!1円玉が15枚とかどういう了見だ!了見だ!
こうなってしまっては、サイフで筋トレをするしかないと思うのが一般ピーポーの発想だろう。私は貴族的精神にあふれる一般ピーポーなので、筋トレをするしかないという発想に至った。ダンベルを買う必要がないと思えば、これはこれでいいじゃない。そんな事を考えながら、サイフ片手に上腕二等筋を鍛え上げる試みを実行していた。
片手?
しまった!これでは片腕しか鍛えられないではないか。右腕だけ集中的にマッチョになってしまっては「なんかあの人右側に偏ってるなぁ」と過激派の右翼に間違えられてしまうかもしれない。これはゆゆしき事態である。そこに気がついた瞬間、私は考えを改めた。使おう。小銭を使おう。やはり、人は堅実に生きていくのが一番なのだ。目の前の困難から逃げていちゃだめだ。がんばれ、日本男児。
あ、ごちそうさまでした。996円ね。えーと、500円が1枚、100円玉が4枚に10円玉が……あ、やば、後ろ並んじゃってる。えーと、えーと、あ、1000円札でお願いします。
そんな日常。
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by rei_ayakawa
| 2007-09-07 19:31
| 日々
俺のばあさんが語る。
「むかしむかしあるところに……ババアがいたのじゃよー!」
ひぃ!
あまりの恐怖に身をすくめた。なんてこった。まさかババアがいたなんて……。ばあさんは両眼をこれ以上ないほどに見開いている。口の端にはあぶくがたまり、顔は青ざめている。
「ババアが……ババアが……ババアがいたのじゃよー!」
ばあさんが重ねて叫ぶ。やばい、これ以上話を続けるべきではない。俺はここにいてはいけないんだ。何かに弾かれるように立ち上がり、窓をぶち破って脱出する。そして気がついた。ここは2階だ!下はアスファルトだ!咄嗟の受身で難を逃れるも、眼前にはトラックが迫っていた!
「うあああああああ!」
俺は叫びとともに飛び上り、風通しの良くなっている窓ガラスをくぐりぬけ、ばあさんの部屋へと舞い戻った。ばあさんは目を見開いている。
「ババアがいたのじゃよー!」
「うあああああああああ!」
俺はあまりの恐怖に窓から飛び出した。再びの受身でダメージを免れるも、眼前にはトラックが迫っている。クラクションの音が閑散とした深夜の住宅街にとどろく。
「うあああああああああ!」
俺はきりもみ回転で飛び上がり、そのまま星になった。
君らが見上げる幾多の屑星の中の一つ。それが俺だ。
「むかしむかしあるところに……ババアがいたのじゃよー!」
ひぃ!
あまりの恐怖に身をすくめた。なんてこった。まさかババアがいたなんて……。ばあさんは両眼をこれ以上ないほどに見開いている。口の端にはあぶくがたまり、顔は青ざめている。
「ババアが……ババアが……ババアがいたのじゃよー!」
ばあさんが重ねて叫ぶ。やばい、これ以上話を続けるべきではない。俺はここにいてはいけないんだ。何かに弾かれるように立ち上がり、窓をぶち破って脱出する。そして気がついた。ここは2階だ!下はアスファルトだ!咄嗟の受身で難を逃れるも、眼前にはトラックが迫っていた!
「うあああああああ!」
俺は叫びとともに飛び上り、風通しの良くなっている窓ガラスをくぐりぬけ、ばあさんの部屋へと舞い戻った。ばあさんは目を見開いている。
「ババアがいたのじゃよー!」
「うあああああああああ!」
俺はあまりの恐怖に窓から飛び出した。再びの受身でダメージを免れるも、眼前にはトラックが迫っている。クラクションの音が閑散とした深夜の住宅街にとどろく。
「うあああああああああ!」
俺はきりもみ回転で飛び上がり、そのまま星になった。
君らが見上げる幾多の屑星の中の一つ。それが俺だ。
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by rei_ayakawa
| 2007-09-05 18:49
| 空想
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by rei_ayakawa
| 2007-09-03 18:18
| 空想