夜卵
2006年 12月 24日
たっまごーたっまごーおーいしいーたっまごー♪
たーまごーはしーたい♪
うーまれずしーんだ♪
たっまごーたっまごーかっなしーいたーまごー♪
そんな自作の歌を陽気に口ずさみつつ、冷蔵庫から卵を取り出しました。今日の朝食は卵賭けご飯です。レートは1000点につき卵一個。違う、卵かけご飯です。
作り方は簡単。生卵を割って、小鉢に入れて、醤油を入れて、混ぜ混ぜ。ご飯を茶碗に盛って、中央にくぼみを開ける。ここまできたらあと一息。卵をご飯にぶっかけろぉ!俺は神だ!これで、出来上がり。簡単だよね。
というわけで、レッツ卵かけご飯。まずは、卵を小鉢の縁でこつんと割る。割れた。あ、これゆで卵だ。どうしようどうしよう。ぱく。
たっまごーたっまごーかーわいーいたっまごー♪
たーまごーはせーいそ♪
けーがれーをしーらない♪
(セリフ:俺の醤油で汚してやるぜ!)
たっまごーたっまごーきーれいーなたーまごー♪
再び冷蔵庫から卵を取り出します。今度こそ生卵だ。パックに入ってた新品だから大丈夫。こつんと割ります。
あれ?白身じゃない、黒身です。黒身の中に小さい粒が、きらきらいくつも光っています。これは星です。黄身は月です。夜空が、小鉢の中に。幻想的です。きれいです。
でも、夜空は食えないので、朝焼けの空にぶっかけました。すると、みるみるうちに夜になりました。朝ごはんを食べようとしていたのに、もう夜です。みんなの生活をめちゃくちゃにした罪悪感がないでもないですが、そんなことより飯でした。お腹が空きました。
月は、不自然に黄色いです。月見うどんっていうのはありゃ嘘だな、と思いました。本当の月は、こんなに黄色くない。
たっまごーたっまごーすーごいーぞたっまごー♪
たーまごーはいーのち♪
いーのちのすーぷ♪
たっまごーたっまごーいっけにーえたーまごー♪
大丈夫、パックは6個入りです。まだ5個もあります。2目を割ると、また夜空が出てきました。既に夜ですが、食えないものはいりません。夜空を、夜空にぶっかけました。月が2つになりました。
3個目も、4個目も、5個目も、夜空でした。月は、5になっていました。
予想はしていたけれど、6個目も夜空でした。私は半分やけになっていました。もう、冷蔵庫に卵はありません。食べればいいんだろう。食べてやるよ。そんな感じでした。
ご飯にかけろ!貪り食え!夜を、夜を、夜を食らい尽くせ!
食べても食べても、茶碗の中は夜でした。私は必死で食べ続けました。
TVでは、急に夜になったことや、月が5つ出ていることで大騒ぎです。まぁ、たいしたことではないでしょう。
どうせ、朝が来る。
―――
crazy_mamさんに捧ぐ(勝手に)
この文章は、一種のファンレターです。
crazy_mamさんの個展[夜カフェ]に行った際に強い刺激を受け、そこから着想を得て書き上げました。
個展[夜カフェ]31日までやっているので、興味を持った方はぜひ行ってみてください。
素晴らしい作品たちに、出会えるはずですので。
(終了しました)
たーまごーはしーたい♪
うーまれずしーんだ♪
たっまごーたっまごーかっなしーいたーまごー♪
そんな自作の歌を陽気に口ずさみつつ、冷蔵庫から卵を取り出しました。今日の朝食は卵賭けご飯です。レートは1000点につき卵一個。違う、卵かけご飯です。
作り方は簡単。生卵を割って、小鉢に入れて、醤油を入れて、混ぜ混ぜ。ご飯を茶碗に盛って、中央にくぼみを開ける。ここまできたらあと一息。卵をご飯にぶっかけろぉ!俺は神だ!これで、出来上がり。簡単だよね。
というわけで、レッツ卵かけご飯。まずは、卵を小鉢の縁でこつんと割る。割れた。あ、これゆで卵だ。どうしようどうしよう。ぱく。
たっまごーたっまごーかーわいーいたっまごー♪
たーまごーはせーいそ♪
けーがれーをしーらない♪
(セリフ:俺の醤油で汚してやるぜ!)
たっまごーたっまごーきーれいーなたーまごー♪
再び冷蔵庫から卵を取り出します。今度こそ生卵だ。パックに入ってた新品だから大丈夫。こつんと割ります。
あれ?白身じゃない、黒身です。黒身の中に小さい粒が、きらきらいくつも光っています。これは星です。黄身は月です。夜空が、小鉢の中に。幻想的です。きれいです。
でも、夜空は食えないので、朝焼けの空にぶっかけました。すると、みるみるうちに夜になりました。朝ごはんを食べようとしていたのに、もう夜です。みんなの生活をめちゃくちゃにした罪悪感がないでもないですが、そんなことより飯でした。お腹が空きました。
月は、不自然に黄色いです。月見うどんっていうのはありゃ嘘だな、と思いました。本当の月は、こんなに黄色くない。
たっまごーたっまごーすーごいーぞたっまごー♪
たーまごーはいーのち♪
いーのちのすーぷ♪
たっまごーたっまごーいっけにーえたーまごー♪
大丈夫、パックは6個入りです。まだ5個もあります。2目を割ると、また夜空が出てきました。既に夜ですが、食えないものはいりません。夜空を、夜空にぶっかけました。月が2つになりました。
3個目も、4個目も、5個目も、夜空でした。月は、5になっていました。
予想はしていたけれど、6個目も夜空でした。私は半分やけになっていました。もう、冷蔵庫に卵はありません。食べればいいんだろう。食べてやるよ。そんな感じでした。
ご飯にかけろ!貪り食え!夜を、夜を、夜を食らい尽くせ!
食べても食べても、茶碗の中は夜でした。私は必死で食べ続けました。
TVでは、急に夜になったことや、月が5つ出ていることで大騒ぎです。まぁ、たいしたことではないでしょう。
どうせ、朝が来る。
―――
crazy_mamさんに捧ぐ(勝手に)
この文章は、一種のファンレターです。
crazy_mamさんの個展[夜カフェ]に行った際に強い刺激を受け、そこから着想を得て書き上げました。
個展[夜カフェ]31日までやっているので、興味を持った方はぜひ行ってみてください。
素晴らしい作品たちに、出会えるはずですので。
(終了しました)
by rei_ayakawa
| 2006-12-24 01:08
| 空想