幸子先生が教壇に立つと、生徒たちは一斉に立ち上がり、背筋を伸ばしました。
「皆さん、こんにちは」
幸子先生が礼をすると、生徒たちも「こんにちは」と復唱し、一斉に頭を下げました。
「はい、着席してください。皆さんは実に優秀ですね。私のよろしい教育方針のおかげで、高学年としての自覚も生まれてきたようで、まことによろしゅうございますことよ。さて、今日は教科書の36頁を開いてください。そこから40頁にかけて、家で勉強してきてくださいね。教科書をしまってください。プリントを配りますので、後ろの人に回してあげてくださいね。全員に行きわたりましたか? それでは、早速始めましょう。田中一郎君、プリントの最初に書かれている単語を読み上げてください」
田中君は「はい」と大きく返事をし、座ったまま背筋をぴんと伸ばして、大きな声で読み上げました。
「『セックス』」
「はい、よくできました。今日は先生の趣味に従い、皆さんにエロい単語をバンバン読み上げてもらおうと思います。子供にエロい単語を言わせるって、背徳的な感じがしていいですよね。なんだか、自分がとてもえらい人間になったかのような気分です。次は木内優子さん、お願いします」
「『○○○』」
「ああ、素晴らしいですね! 全年齢向けブログでは流石に伏せ字を使わざるを得ないのが難点ですが、実に素晴らしいです! よくぞ、そこまで堂々と読み上げてくれました。先生は感激しています! ……ああ、ごめんなさい。少しテンションが上がりすぎてしまいましたね」
幸子先生は心を落ち着けるため、胸に手を当て、○○○が○○○○で○○○○している光景を想像しつつ○○○○しました。すると、不思議なことがおこりました。先生のテンションが、さらに上がってしまったのです。
「あー、セックスしてえええええ!」
両手をかかげて吼える彼女と、表情を変えず微動だにしない生徒たちの様子を、廊下から覗き見ている人影がありました。
「このクラスは素晴らしいな……。生徒たちは従順だし、学級崩壊の兆しも見えない。よくぞここまで育て上げたものだよ、幸子先生」
校長先生のまなじりに、涙がきらりと光りました。
「皆さん、こんにちは」
幸子先生が礼をすると、生徒たちも「こんにちは」と復唱し、一斉に頭を下げました。
「はい、着席してください。皆さんは実に優秀ですね。私のよろしい教育方針のおかげで、高学年としての自覚も生まれてきたようで、まことによろしゅうございますことよ。さて、今日は教科書の36頁を開いてください。そこから40頁にかけて、家で勉強してきてくださいね。教科書をしまってください。プリントを配りますので、後ろの人に回してあげてくださいね。全員に行きわたりましたか? それでは、早速始めましょう。田中一郎君、プリントの最初に書かれている単語を読み上げてください」
田中君は「はい」と大きく返事をし、座ったまま背筋をぴんと伸ばして、大きな声で読み上げました。
「『セックス』」
「はい、よくできました。今日は先生の趣味に従い、皆さんにエロい単語をバンバン読み上げてもらおうと思います。子供にエロい単語を言わせるって、背徳的な感じがしていいですよね。なんだか、自分がとてもえらい人間になったかのような気分です。次は木内優子さん、お願いします」
「『○○○』」
「ああ、素晴らしいですね! 全年齢向けブログでは流石に伏せ字を使わざるを得ないのが難点ですが、実に素晴らしいです! よくぞ、そこまで堂々と読み上げてくれました。先生は感激しています! ……ああ、ごめんなさい。少しテンションが上がりすぎてしまいましたね」
幸子先生は心を落ち着けるため、胸に手を当て、○○○が○○○○で○○○○している光景を想像しつつ○○○○しました。すると、不思議なことがおこりました。先生のテンションが、さらに上がってしまったのです。
「あー、セックスしてえええええ!」
両手をかかげて吼える彼女と、表情を変えず微動だにしない生徒たちの様子を、廊下から覗き見ている人影がありました。
「このクラスは素晴らしいな……。生徒たちは従順だし、学級崩壊の兆しも見えない。よくぞここまで育て上げたものだよ、幸子先生」
校長先生のまなじりに、涙がきらりと光りました。
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by rei_ayakawa
| 2008-06-15 16:43
| 空想