写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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この文字列は「トラバでボケましょう 2008 夏~秋 レベル10」お題発表ッス!参加文字列です。
お題はこちら。
「恋文」(ラヴレター)





「ボケとは何だ」
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# by rei_ayakawa | 2008-10-31 23:10 | 空想

格差社会のカウボーイ

「治りませんか」
「治りませんね」

なんということだろう。

開拓の栄誉を経験した私が、かような持病持ちになろうとは誰が想像したであろうか。その上、目の前の医師の言葉を信じるなら、この病気はマジで決していかようにしても治らんものなのだ。非常に残念だが、どうしようもない。

「どうしようもない」

思わず呟いていた。

「ええ、どうしようもありません。しかし、別に放置しておいても死ぬわけではありません。多少日常生活に差し支えはありますが」
「差支えがあるんですか。どうしようもないですね」
「何がですか?」
「いや、別に、何がというわけでもありませんが。あえて言うなら、私の存在自体がどうしようもないです」
「そこまで悲観的にならなくても」
「それはそう思いますが、先ほども先生のおっしゃったとおり、自分ではどうしようもないです」
「ふむ。そうですか。まあ、今みたいな発作が時たま起きるとは思いますが、命には別状はありません。頑張って生き抜いてください。ごきげんよう」

病名を〈DYK症候群〉と言うらしい。〈(D)『どうしようもない』というセリフを(Y)やたらと(K)口に出したくなる症候群〉の略だそうだ。

最初に異常を感じたのは、私が懸命に職務に当たっている最中のことであった。

「死ねえ。汚い蛮族どもめ。死ねえ」
「はっはっは、相変わらずタケシは絶好調だぜ! あ、タケシ、あっちの敵も頼む」
「どうしようもない」
「うわー!」

セリフを発しただけで、本当にどうしようもない気分になってくる。結果として味方を見殺しにしてしまったことは非常に暗澹たる気持ちを呼び起こすが、どうしようもない。

以降は、どこにいても容赦なく発作が起こるようになった。

「今日は少し味付けを変えてみたんだけど、どうかしら?」
「どうしようもない」

離婚騒ぎにまで発展した。どうしようもなかったので別れた。

「130円になります」
「どうしようもない」

言いながら払った。130円相手に果てしなく渋っているように見えたであろう。このような形で私の品位が損なわれてしまうのは、耐えられないほどに辛いことだった。しかし、まあ、どうしようもない。

「い、命だけは助けてくれ!」
「どうしようもない」

射殺した。この辺は普段どおりだから、別に何の問題もなかった。

それにしても参った。一生この病と付き合っていかなければならないとは。何かにつけて「どうしようもない」とばかり言っていては、周りからどうしようもない人間と思われてしまう。とはいえ、病気ばかりはどうしようもない。治せないなら、別の角度から物事を考えていかなければどうしようもない。

ここで、私は一つの重用すべき発想に出会った。木の葉を隠すなら、森の中。「どうしようもない」を流行語にしてしまえば、私が目立つことはないではないか。素晴らしくどうしようもない思い付きである。

私はTV番組のプロデューサーをやっている友人に相談した。この友人もまたどうしようもない男で、「なかなか面白い思い付きかもしれないよ」などと言いながら、新たな番組企画を立ち上げてしまった。凄まじい大英断だとは思うが、なんかもうどうしようもない。





「はい、皆さんこんにちは。〈どうしようもない講座〉のお時間です。今日は第一回ということで、〈どうしようもない〉の基本から皆さんにお教えしていきたいと思っています。まず、発音です。

どうしようもない。

はい、繰り返してみてください。もう一度行きますね。

どうしようもない。

正確なイントネーションで発音することが何よりも大事です。間違えて〈胴SHOWもナーイ!〉などと発音してしまうと、全然どうしようもなさが伝わらなくなってしまいます。お気をつけください。

それでは、もう一度行きますね。

どうしようもない。

出来ましたか? それでは次は、早口で発音してみましょう。

ドウシヨウモナイ

次は、一語一語はっきり発音してみましょう。

ど う し よ う も な い

次は、ため息混じりに発音して見ましょう。

どうしようもない……。

次は、小バカにするように発音して見ましょう。

どうしようもない(苦笑)

それでは、最後にもう一度。

どうしようもない。

うまく出来ましたか? え、どうしようもない? それはよかった。次回は〈どうしようもないの歴史〉についてお話いたします。どうぞ、お見逃しなく。

では、〈どうしようもないソング〉を聞きながらお別れしましょう。いやー、どうしようもない(苦笑)」


♪どうしようもない
人生はどうしようもない
どうしようもないさ
だから、落ち込むなよ
どうしようもないんだから
くよくよしたって仕方がないさ
どうしようもない
ああ どうしようもない
マジにどうしようもない♪





なぜか流行語大賞をとった。この国、どうしようもない。





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# by rei_ayakawa | 2008-10-11 23:01 | 空想

「犯人に告ぐ! 飯は朝昼晩三食ちゃんと食え。そして……社会を変えろ」

「けっ、知ったことかよ。それ以上近づくと、人質の命はないぞ」

「犯人に告ぐ! 歯ぁ磨けよ。そして……社会を変えろ」

「いや、知ったことかって。いいから、さっさと車用意しろ」

「犯人に告ぐ! 火遊びはやめろ。そして……社会を変えろ」

「火遊びじゃなくて銀行強盗だし、社会は変えねえよ……」

「寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助に告ぐ!」

「違えよ!」

「犯人に告ぐ!」

「しつこいな」

「給料を上げろ!」

「本当に知らねえよ!」

「まぁ、そろそろ社会を変えてみたらどうかな?」

「緩急つけても無駄だと思うなあ」

「でも、社会を変えればいい事尽くめさ」

「なにが?」

「きっと、モテるぞ」

「俺、社会を変えるよ!」

「その意気だ。今だ、自爆だ!」

「任せとけ。そいやぁ!」


ボーン





この文字列に告ぐ
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# by rei_ayakawa | 2008-09-23 23:50 | 空想



序章


ただぼんやりとした不安に包まれていたら、なんか足元見えなくてつまずいてズザーッとこけた。

気がつくと、それは不思議なことに、嵐の海に立っていた。荒波が押し寄せてくるが、海面に立っているので、なんとなく無敵な気がする。なにせ、海面に立っているのだ。力があふれすぎて、ついつい博多弁になりそうな気がする。しかし、おそらくはなるまい。私は博多弁を知らないのだから。

ほら、来たぞ。波だ。荒涙。雨も風も気にはならない。これほどまでに無敵なのだから、波に飲み込まれても大丈夫であろう。うおー! 私は死んだ。

なんという人生の落とし穴だ。




第一章


「ここだよ」

「ん? なんだ、この穴は?」

「これが人生の落とし穴というものだよ、マイケル」

「ふむ、ジョニーはここに落ちてしまったというわけかい」

「うむ。あそこの穴につまずいて、こっちの穴に落ちてしまったらしい」

「つまずいたほうの穴はなんなんだい?」

「人生の落とし穴は、一つじゃないのさ」




第二章


「ジョニーがどんなマンだったかって? そりゃーもういいマンだったさ。サムよりもいいマンだったね。サムの3割り増しくらいはいいマンだったよ。サムがどんなマンかって? 3人殺してるよ。HAHAHA!」




第三章


「明日が見えない……」

「いや、待て、あそこを見ろ!」

「え? ……あ、見えた! あれが明日か!」

「ああ、おそらくはな」

「なんていうことだ。明日が見えるなんて」

「まったく、驚きだぜ」

「とりあえず、明日は雨らしいな」

「うむ。それは間違いあるまい。どっからどう見ても晴れには見えないからな」

「くっそぅ、なんたることだ」

「雨だと不都合なことでも?」

「雨は嫌いなんだ」

「まぁ、俺も好きじゃないな」

「雨か……」

「そんな些細なことより、明日が見えたというこの事実を喜ぼうじゃないか」

「ここにジョニーがいれば、そうもできたんだけどね」

「ああ……」

「あいつ、俺よりも明日を見たがっていたからな」

「そうだな。無事でいてくれるといいんだが」

「穴に落ちたらしいからな。おそらくはもう……」

「ああ、おそらくはもう……ダメっぽくなってるだろうな」

「かわいそうに!」




第四章


「ジョニーが穴に落ちてからもう三年が経ったわね」

「そうだね」

「彼は穴から出られのたかしら?」

「どうかな」

「どうかしらね」

「そんなことより、ジェニファー」

「なに?」

「結婚してくれ」

「イヤです」

「敬語なあたりが著しく寂しいよ、ジェニファー」

「うふふ」

「HAHAHA!」




終章


冷静に考えれば、死んでいなかった。

「私は死んだ」とか述べることが出来たのだから、死んでいるわけがないのだ。死んだ気がしただけだった。人生の落とし穴に落ちても、死ぬとは限らないらしい。その辺が人生の面白いところであるし、カレーはうまいと思う。







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# by rei_ayakawa | 2008-09-01 23:50 | 空想
お待たせして申し訳ない。ようやく考えがまとまったので、チャンプの発表と行きたいと思う。

……が、その前にお約束の感想書きなぐりでも。テンプレに「言いたい放題な審査をする」と明記されているので、本当に言いたい放題言おうと思う。私はやるといったらやる男である。惚れてはいけない。

念のために言っておくと、自分のことは完全に棚に上げて手が届かない場所にしまいこんであるので、その辺あまり気にせずに読んでもらいたい。もちろん、一個人の見解として。


☆ 満月の狂乱 『ダーサの庵』

王道のボケだけど、お題の世界観を飛び出していないせいかインパクトに欠ける。この内容だったら、その光景をプロデューサーに見出されてテレビ出演が決まった嬉しさのあまり妻が心臓発作を起こして帰らぬ人になってその遺言に従い夫が遺骨を宇宙に撒きに行く感動巨編くらいのところまで行ってほしい。なんにしろ、お題発表から二時間足らずで仕上げてくるのはさすが。まさにダーサの赤い彗星。略してダサい彗星。


☆ 反逆のOO残酷なドラえもんのテーゼそして僕たちはSEED DESTINY-R2。 『カツオくんは永遠の小学生。』

感想を一言で言うと、「なんだかよくわからんがすごい」である。お題を出発点として無限の世界へバズ・ライトイヤー。完全な力押しだが、オチにはちゃんとお題を絡めてきているのが心憎い。ただ、読み手の意表を突くような主砲ネタがないことを考えると、これでもまだまだパワー不足。一度登場した武装・能力名は二度と登場しないくらいの勢いでやってほしかった。元ネタはエヴァとドラえもんしか分からなかったのだが、これはむしろ元ネタが分からないほうが面白い文章なのかもしれない。


☆ コート姿の男 『自動販売機と地域経済』

きっちりまとまってはいるのだけれど、どーも「オチを提示するためだけの文章」になってしまっている節がある。素材自体はいいのだから、前フリ、あるいはオチ提示後の展開にもう一ひねり欲しい。


☆ ハンマーが振り下ろされる夜 『桃文豪の艶言』

最大の難点は、見知った人物になってしまっていること。よかったね、ダサい彗星さん。あなた一人じゃなかった。ネタ的には実によろしゅうございます。あまりフォントいじりに頼らなければもっと面白くなると思うんだけど、そこは好みか。最後の一文に叙情性があふれているのは高ポイント。だから何なんだという気がしてならない。


☆ 月は見ていない 『やみくもバナナメロン』

いい作品である。適切なエロに適切な捻り。笑いがメインの作品ではないからチャンプにはしないけど、マムさんにはこの調子で突き進んでいただきたい。余は満足じゃ。


☆ 恐怖と快楽の彼方 『黒文豪の妄言』

さすが文豪・ザ・ブラック。レベルが(ある意味)違うぜ。異様なまでにベタベタな構成かつ強引過ぎるオチ。つまらなすぎるのがひっくり返って妙な笑いにつながっている。意外性だけは参加作品トップクラス。他はなんとも言いがたい。


☆ 奇跡 『SOFIA_SS』

奇をてらわない至極まっとうなショートストーリー。こういう話をきっちりまとめてくるあたり、底力を感じる。さすが前回チャンプ。難点と言えば、エロもボケもないことだけ。いや、エロはなくていいんだけど。


☆ 月の出た夜に 『プリティかつ怠惰に生きる』

「餡子はねえど」の元ネタがわからぬ。一つ一つのネタは面白いが、エクスクラメーションマークが多すぎて読みにくい。うまく調節すれば、勢いを殺さずに読みやすくすることも出来るはず。あと、これも見知った人物だよね。結局はね。ちょっと無理があったよ、うん。「光の剣」のくだりは最高。あんた輝いてる。


☆ チンレツ罪 『北の夢想科学小説』

導入から面白い。畳み掛けるような小ネタの数々も面白い。実際に何度かふきだした。しかし、ジャニーズ好きの設定はどこへ。かなり肩透かしな印象。前半と後半がネタの構成上分離してしまっていて、勢いがそがれているのも惜しい。ボケ話だからこそ、伏線も含めた全体の構成に気を使う必要がある。中盤までなら文句なしの内容。


☆ 路上の二人 『工場と微笑』

ユーモラスな雰囲気が漂っていて良い。全体に小ネタが散りばめられていて、質も私の好みなので、中だるみすることなくスラスラと読めた。コートの中ではアンテナは立っても送信は不可能……ということを「しかもなぜか、人間が二人いて初めてメールの送信が可能。」の文であらわしているのだろうけど、そこは会話文の中で伏線を張っておいたほうがきれいに落ちると思う。投稿日がギリギリ土曜日なのは……まぁ、テンプレの「金曜日の夜中」という指定がえらいアバウトなのでセーフと扱うことにする。


さて、そんで優勝作品をどうするかである。

やはりこのコンテストがトラ『ボケ』である以上、ボケ原理主義者の私にとっては、単純に笑えるかどうかが重要な判断基準になる。また、お題で提示された状況設定に反していないかも重要だ。それらの要素に作品の完成度を加味して考えた結果……

結果
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# by rei_ayakawa | 2008-08-25 04:23 | 日々