写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
カレンダー

<   2007年 09月 ( 13 )   > この月の画像一覧

父と娘

「え~ん、パパぁ。いっぱい血が出てるよー」

驚いて振り向くと、娘が額から大量の血を流していた。ああ、そうか。これが初潮というものか。私は娘の成長を嬉しく思った。

「安心したまえ。それは大人になった証拠なんだ。子供を産める体になったのだよ」
「へぇ、そうなんだぁ。自転車で転ぶと子供を産めるようになるのね?」
「うーん、私もそんなに詳しいわけではないが、まぁ、そうだったのならそうなんだろうな」
「だけど、血が垂れてくるよぅ……」
「ああ、そういう時はナプキンを使えばいいらしいよ。ほら、これを首にお掛けなさい」
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-29 19:28 | 空想

NOUFU伝説

第一話 NOUFUは人類の救世主である。

「くっそぅ、徹底した食糧難で危機的な状況だ」
「待て……誰か来るぞ。あ、あいつはNOUFUだ!」

NOUFUが鍬を振り上げる。
NOUFUが鍬を地面に叩きつける。

「ああ……! NOUFUの力によって掃いて捨てるほどの米が降臨したぞ!」
「すげぇよ! 流石はNOUFUだ! ありがとう! いただきます!」

NOUFUは黙って親指を天にかざした。


第二話 NOUFUは挫けない。

たとえば、天変地異によってNOUFUの育んできたエナジーが虚空に舞った場合。

「ああ……NOUFUの力をもってしても、やはり天上界の意思には逆らえないのか」

NOUFUはただ、呟いた。

「その通りだよ。だからといって、どうということもないね」

NOUFUは鍬を振り上げる。
NOUFUは鍬を地面に叩きつける。


第三話 NOUFUは無敵である。

たとえば、ボクシングの世界王座決定戦の場合。

「さすがのチャンピオンでも今回は厳しいだろうな……」
「ああ……なにせ相手がNOUFUだからな」

NOUFUは鍬を振り上げる。

「な……馬鹿な! いかにNOUFUといえど、武器を使ったら反則負けになってしまうぞ!」
「いや、違う! あれはフェイントだ!」
「そ、そうか! あれならチャンピオンの視線は鍬に釘付けだ!」
「ああ、その隙をついて、NOUFUキックが炸裂したぞ!」

こうしてNOUFUはボクシング世界チャンピオンになった。


第四話 NOUFUは最速である。

「絵的にすごいものがあるな……」
「ああ、F1カーにトラクターが一台混ざっているんだからな……」

シグナルがグリーンに変わる。
天をつんざくような轟音が響き、一斉にマシンがスタートを切る。
その中から、他をぶっちぎって飛び出す一台がいた。

「あ、あれはNOUFUのトラクターだ!」
「ば、馬鹿な! いかにNOUFUといえど、トラクターでF1カーに勝てるはずが……」
「いや、よく見ろ! NOUFUが後ろから押してるんだ! NOUFU力駆動だ!」
「なるほど、それなら納得だな!」


第五話 NOUFUは人々の注目の的。

北春雄 学生 19歳
「いやー、NOUFUですか。なんていうか、憧れますよね。僕も将来はNOUFUみたいに、鍬ブーメランで大根を一刀両断できるようになりたいですね」

毒蝮治五郎 内閣総理大臣 62歳
「NOUFUは凄いね。鍬ブーメランで大根を一刀両断できるそうじゃないですか。凄いね」

江口早苗 主婦 42歳
「鍬ブーメランで大根を一刀両断しちゃうんでしょ?頑張ってほしいですよね。応援してます」

有藤健一 幼稚園児 4歳
「くわぶーめらん! くわぶーめらん!」


第六話 沈黙のNOUFU。

「本日、ナントカ銀行ナントカ支店が武装強盗団に襲撃されましたが、その場に居合わせたNOUFUにより即座に鎮圧されました」


第七話 NOUFUは人命尊重派。

「ああ、なんてこった! 少女がホームから転落してしまった! このままでは電車にミンチにされちまうぜ!」
「電車がきたぞ、くそっ! しかし、今でていったら俺まで轢かれちまうし……」

次の瞬間、客車の窓をぶち破って飛び出した影があった。

「あ、あれはNOUFUだ!」
「うおおおお! NOUFUが高速で電車の前方に回り込んだぜ! しかし、あのままじゃNOUFUまで……!」
「いや、NOUFUならおそらく……」

NOUFUは人々の期待にこたえた。
両の掌と額の三点で先頭車両を受け止め、電車を押し戻しながら線路を逆走して行き、その姿は遥か彼方へと消え去った。

「ありがとう、NOUFU!」
「ありがとう、ありがとう……!」

幸い、乗客に死人は出なかった。怪我人は出た。


最終話 NOUFUよ永遠に。

NOUFUが鍬を振り上げる。
NOUFUが鍬を叩きつける。
男は言った。

「悪いな。俺たちの運命を、お前一人に背負わせてしまって」

NOUFUは手を休め、汗をタオルでぬぐいながらにやりと笑った。

「なんだったら、お前もNOUFUになるか?」
「いや、それは断る」
「だろうな」

その時、地表をさわやかな風が横切り、NOUFUの体に癒しを与えた。

NOUFUは鍬を振り続けているだろう。
今日も、この星のどこかで。
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-27 17:21 | 空想

ポルノ

電車の中で、スポーツ新聞の18禁欄をバーッと開いてジーッと見ている中年男性の姿に絶望を抱く。

別にポルノが悪いというわけではないが、公共の場なんだからもうちょっと配慮のしようがあるだろう。というか、隣に小学生が座っているじゃないか。テレビやゲームの過激な描写が話題になる昨今ではあるが、私から見ればこのおっさんのほうが子供の情操教育上不適切である。PTAはおっさんを検問にかけろ。

もちろん、全ての中年が「世の中なんてポルノだぜ!」と言わんばかりのパンクロッカーであるというわけではない。だが、電車の中で18禁な紙面を広げているのが大抵の場合中年男性であることは確か。このことから、一つの結論が導き出される。

『男性は年をとるとx%の確率で自走式ポルノになる』

これはすべての青少年にとって恐るべき事態である。今はメガネなんかかけて真面目に勉学に打ち込んでいる高校生のあなた。あなたの行く先は、x%の確率でポルノだ。砂場で遊んでいるあの少年も、大人になればポルノになっているかもしれない。今こうしてポルノを広げているおっさんも、若いころは自分がポルノになるなどとは思っていなかったのではないか。想像すると、ちょっと悲しい。

しかし、過程なくして結果は生まれない。人がポルノ化するのにも何らかの原因があるはずだ。それを究明できれば、人間のポルノ化を抑制することも可能なのではないか。

やはり、人間の人格形成に最も影響を与えるのは親である。つまり、ポルノな人の親はポルノなのではないだろうか。さらにさかのぼれば、ポルノな人のおじいちゃんもポルノなのではないだろうか。さらに言うなら、人類の起源はポルノなのではないだろうか。もっと言うなら、人類はみなポルノなのではないか。そうだ、人類はポルノだ!人はみんな兄弟なんだ!

この文章だけで『ポルノ』という単語が19回(タイトル含む)も登場していることからもそれは読み取れるだろう。世の中なんてポルノだぜ!
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-25 22:49 | 日々

幸福の詩

シャキーン
バキーン
ズバー

勝ったのは乳製品でした。

「やったよ、ぼくは健康にいいんだ!」

小鳥たちが駆け寄ってきて、乳製品を胴上げします。乳製品は宙を舞いながら、満面の笑みを浮かべます。

「ぼくは健康にいいんだ……。ぼくは健康に い い ん だ ぁ ー !」

アハハ。
花が笑っています。
アハハ。
像も笑っています。
アハハ
イノウエも笑っています。
アハハ。
虹も笑っています。

乳製品はとても幸せです。

君が笑っているのも 見 え た か ら ぁ ー !
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-23 17:11 | 空想
誰かさんからの挑戦状

f0012078_19253610.jpg

f0012078_18412712.jpg


結果
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-21 18:44 | 空想

少年と犬

「うわーん!なんで死んじゃったんだよ、ポチー!」
「ほら、もうあきらめなさい。お墓作ってあげましょう」

お母さんがどんなになぐさめても、次郎はポチから離れようとしません。思えば、物心ついたときからずっと一緒に育ってきたのです。悲しむのも当然でしょう。「きっと、こうした体験がこの子に命の貴さを教えるのね……」そんなことを考えていると、闇夜に輝く星の一つがその輝きを増し、一条の光がポチに降り注ぎました。お母さんも次郎も、その不思議な光景に目を疑いました。

「あ、お母さん、ポチがなんか変だよ!」

ポチの中にかすかに残っていた生命が躍動します。定められた運命を拒否するかのように、強く。ヘモグロビンは体を巡り、心の臓が張り裂けんばかりにその鼓動を強め、筋肉は隆起し、目が開き、二足歩行になり、背筋は延び、夜空に向かって叫びました。

「我が名はポチ・ダイナマイト!」

次郎は目を輝かせました。

「凄いや!ポチが生き返った!」

お母さんはもう、空いた口が塞がりません。

「生き返ったのではない……生まれ変わったのだ!私は今までのポチではない、見よ!」

ポチは天高く跳躍しました。

「うわー、屋根より高いや!」
「フハハハハハ!ポチ・ダイナマイトとして生まれ変わった私の身体能力は実に8メートルの垂直とびを可能にする!そして……」

着地し、家の壁面を思い切り殴りつけます。轟音が響くと同時に、大きな穴が穿たれました。

「うおー!かっけー!」
「パンチ力は独力でのビル解体作業を可能にする!さらに……」

ポチは前傾姿勢になって口を大きく広げました。直後、口内から吐き出される熱線。ポチは大きく首を振って熱線をあたりに撒き散らし、住宅街は火の海と化しました。肉のこげる臭いがあたりに漂い、逃げ惑う人々の声が聞こえます。

「ダイナマイト・ビームは一夜でこの国の首都を灰燼へと帰す破壊力を持つ!」

ポチが誇らしげに胸を張りました。急に暴れたせいか、少し息切れしています。次郎は大喜びでポチに抱きつきました。

「ポチー、凄いじゃん!僕、学校で自慢できるよ!」
「ポチではない。ポチ・ダイナマイトだ!」
「うん、わかった!これからもずっと一緒だよ、ポチ・ダイナマイト!」
「無論よ」

一方、お母さんはドサクサのうちに黒焦げになって死んでいました。
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-19 21:04 | 空想
『宇宙のどこかの片隅で』を見てくれているよい子のみんな、こんにちは!
わるい子のみんなは死ね。

ぼくのなまえはレイ・アヤカワ。
いつもは「ガキどもなんざ眼中にねぇよ」ってスタンスで記事を書いているんだけど、さすがにそんなことばかりやっていちゃ保父さんにはなれないなってはんせいしたんだ。
なるつもりゼロだけどね!
きょうからは、よい子のみんながおとうさんおかあさんといっしょにたのしめるようなブログにしていくつもりだよ!
ウソだけどね!

それじゃ、こんかいはクマさんにそうぐうしたときのたいしょほうについてでもおはなしするね!

まず、よい子のみんなにかんちがいしてほしくないことなんだけど、クマはにほんごをしゃべれないんだ。
『もりのくまさん』のお歌はフィクションなんだよ!
実在の人物・団体・地名等とは一切関係がないんだ!
そう、おとなはうそつきなんだ!
だからあんしんして、15の夜にはぬすんだバイクで走りだそうね!
おにいさんとのやくそくだよ!
やぶったら死ぬよ。

さて、クマに出会ったときのたいしょほうでゆうめいなのは、死んだフリだよね。
だけど、あれはじっさいにはこうかがないらしいんだ。
じっさいにやると、ズタズタに引き裂かれてがんきゅうが転がってないぞうが飛び出して手足は食いちらかされて死ぬ。
だから、きをつけようね!

じゃあ、どうしたらいいんだろう?
いちばんいいのは、にくだんせんでクマをなぐりころすことだよね。
そんなことできるの?って思うかもしれないけど、世の中にはおのれのにくたいのみをぶきにウシとたたかった空手家もいるくらいだからね。
どうにかなるとおもうよ!
どうにかならなきゃ死ぬよ!
だから、まずは体をきたえるべきなんだ!

どうやって体をきたえればいいのかって?
それはかんたんさ、マイケル。
やっぱり、じっせんにまさるトレーニングはありえないよね。
だから、まずは山に行こう!
クマにあおう!
死のう!

終わり!
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-17 18:39 | 日々

イブニングコーヒー

コーヒーには、砂糖とミルクをたっぷりと。

夜に飲むと眠れなくなりそうだけど、飲みたくなっちゃったんだからしかたない。スプーンでかき混ぜながら、ディスプレイの前に腰掛け、あらかじめ開いておいた自分のブログを確認する。

(あ、コメントついてる……)

あたしがブログをはじめてからもう1年以上経つけど、未だにコメントの返し方には迷う。別に気軽に返せばいいんだろうけど、変なこと書いちゃわないか心配になる。後で身悶えするのもイヤだし。しかも今回は初めて見る人だ。考えた末、「ご訪問ありがとうございます。こんなところ見てる暇があったらもっと有意義なことに使ってください」と書き込んでおいた。もうちょっと真面目に生きてほしいよね。

うん、コーヒーおいしい。そんなことを神妙な表情で考えていると、窓を誰かがノックした。カーテンを開けて見てみると、かぐや姫がいた。ロック解除&オープン。

「どうしたの?こんな時間に」
「そろそろ月に帰らなきゃいけないから、挨拶をしにきたの」
「そう、じゃあね」

閉めた。再び椅子に腰掛け、PCの画面に向かう。とりあえず、いつも見てるところを回っておこう。と思ったら、また誰かが窓をノックした。今度は誰だよ。

「はいはい、どちらさま?」
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
「はぁ?」

見ると、何故か我が家のベランダが消滅して、メイドカフェになっていた。何の違和感もなく喫茶店がここにある。さっきまではベランダだったのに。

「何故だ」
「かぐや姫からのプレゼントです」

さすがかぐや姫は違う。僅か十秒前後でこのSFチックな離れ業。このマニアックなチョイス。そして、いらねぇ。

「えーと、元に戻せませんか?」
「え!戻しちゃうんですか?」
「当たり前でしょ」
「うーん、それじゃ、その前に紅茶くらい飲んで行きません?」
「いや、コーヒーあるから」

彼女はとても寂しそうな顔になった。

「せっかく用意したのに……」

ティーポットが傾き、紅茶が地面に音を立ててこぼれていく。

気がつけば、ベランダに戻っていた。

見上げると、お月様が泣いていた。悪いね、かぐや姫。
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-14 19:05 | 空想

モーニングコーヒー

モーニングコーヒーを飲んでいました。

もちろんブラックです。ビターテイストです。すると、突然どこからかにょーんと腕が伸びてきて、テーブルにおいてある飲みかけのコーヒーに、ミルクを垂らしました。

「誰だ?俺のハードボイルドモーニングを邪魔するやつは」

俺は渋めのセリフをクールに決めました。その腕はやたら長く、遙か上空から延びています。見上げると、太陽の腕でした。太陽は悲痛な声で言いました。

「悲しいじゃないか……ミルクが悲しいじゃないか!」

コーヒーカップの中では、ミルクが渦を巻いて踊っていました。やたら楽しそうで、なんかムカつきます。

「うるさいな。俺のやり方にケチをつけないで貰いたい」

言いながら、ミルク入りコーヒーを足元に捨てました。太陽は少しカチンときたみたいでした。

「うるさいとはなんだ!お前なんかに√100がわかるもんか!」
「10だろ?」
「な、何故わかった……」

ショックだったのか、太陽はどろどろに溶けていきました。

液状になった太陽は火の雨と化し、大地に降り注ぎます。当たったそばから火災発生、警報発令。あまりの事態に驚愕せざるをえません。

「くそっ、まずい。このままじゃ世界の終わりだ」

俺は合衆国大統領に電話しました。

「おい、大統領、どうにかしろ!」
「どうにもなりません」
「諦めるな、がんばれ!」
「やだよ。がんばると、疲れるもん」

くそっ、職務怠慢だ……!

俺は電話を叩ききり、怒りに震え、ベッドに入り、現実を忘れて、寝ました。
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-12 19:10 | 空想

ニュースの時間

今晩は。

ニュースの時間です。

皆さん、覚悟はよろしいですか?

今日の出来事をお伝えして

本当にいいんですか?

明日の天気を予報しますが

後悔はありませんか?

テレビを消すなら今のうちですよ。

いいですか?

いいですね?

10秒後に始めます。



















では、今日のニュースをお伝えします。
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-09-10 21:00 | 空想