写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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<   2007年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧

異人伝

本日、十数年ぶりにシャンプーが目に入ってヤバイ超痛かった。

ショック。田中さんにビンタしたくなるくらいショック。今ならば壮絶に頭の悪い文章をかけそうな気がするが、いつも書いているのでどうということはないよファック。ファックショック。ファックション。くしゃみ?

ふぅ。

シャンプーが目に染みることとエジソンが偉い人なことはもはや一般常識といっても過言ではないが、まさかここまで染みるとは思わなかったよ。そんなわけで、今日はエジソンの話である。

トーマス・アルヴァ・エジソン。皆さんもご存知のとおり、「発明王」「メンロパークの魔術師」「人間機関車」「ピープルズ・チャンピオン」など数々の異名を持つ1960~70年代にかけて活躍したプロレスラーである。日本にもたびたび来日し数々の名勝負を残したが、中でも有名なのがアントニオ猪木とのババ抜きマッチ。TVで見ていたお年寄りが発光するほどの壮絶な闘いで、今でも鉄道ファンの間で伝説として語り継がれている。

彼は試合内容だけでなく、マイクアピールでも観衆を魅せることが出来た。グレアム・ベルとの40分に及ぶ舌戦は「小学生でもここまでくだらない言い争いは出来ない」と絶賛され、「おまえのかーちゃんもとーちゃんもなんかこう、アレだ、アレ!」のフレーズは流行語にまでなった。まさに、問答無用の偉い人なのだ。

では、彼は何故ここまで偉大な成功を収めることが出来たのであろうか。エジソンは語る。

「天才じゃないならお菓子を食べればいいじゃない」

つまり、そういうことなのである。いや、一切意味はわからないが、偉い人のエジソンが言っているからにはそうなのだろう。天才じゃないなら、お菓子を食べればいいのだ。これで君もエジソンになれる!

また、エジソンは「ハチに刺されると痛い」という言葉も残していた気がするが、もしかしたら言ったのは田中さんだったかもしれない。全ては神のみぞ知ることなのである。
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by rei_ayakawa | 2007-05-30 21:23 | 日々

ジョニスティ

「HEY、スティーブ!」

「なんだい、ジョニー?」

「死にたい……」

「いきなり重いよ、ジョニー!?」

「HAHAHA!上段上段」

「うわっ、蹴るなって」

「まぁ、それはそうと、なんか最近悩み事があるんだって?」

「え?うん、まぁ……」

「なんだよ、水臭いぜスティーブ!俺に話してみろ、ドーンと話してみるがいいさ!」

「実は……好きな人がいるんだ。完全に片思いなんだけどさ。どうしたら彼女をゲットできるかなぁ、って」

「じゃあ、まずは下半身露出だな」

「なんで!?」

「バカ、いきなり『僕と一緒にベッドインしないかい?』とか言ったら引かれるだろうが!」

「いや、下半身露出の段階で十分だよ!」

「わかった、わかった。そんじゃ百歩譲ってチャックから出すだけでいいから」

「もう五千万歩くらい譲って欲しいよ、ジョニー」

「わがままを言うな!そんなことで愛しのスゥィートハートをゲットできると思っているのか!男は自らをさらけ出すことが大事なんだ!さらけ出した上で突っ込むんだ!やれ、やってしまえ!」

「この流れだと危ない意味にしか聞こえないよ、ジョニー!」

「ああ、その解釈で間違ってないよ」

「お前本当に最低だな!」

「バカ言うなよ、心底お前を応援している俺の気持ちがわからんのか?」

「え……」

「俺はお前には本当に幸せになって欲しいと思ってるんだぜ。なんせ、親友だからな」

「それで考えた結果が下半身露出ですか」

「俺はお前の恋がうまくいって欲しいと思ってるし、うまくいったならその経験を活かして、俺に女の子と付き合う方法を教えてもらいたいと思ってる」

「やっぱり経験0かよ!」

「だから、早く押し倒して来い!」

「わかったよ、ジョニー!などと言うとでもおもったかあああああ」

「思わないよ」

「あ、そう……」
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by rei_ayakawa | 2007-05-28 00:11 | 空想
「キャプテン・マイアミ!大変です!」

私の第一の部下であるジェームズ・パトリック・タケシ・ジュゲム・ハインリッヒ・ホームズベータ改がノックもしないで飛び込んできたのは、地球を発ってから178時間が経過したあたりでのことだった。

「なんだね、騒々しい。それと、私の名前はキャプテン・ハリウッドだ。キャプテン・ハリウッド。何度言ったらわかるんだね。いい加減に覚えたらどうなんだ?このポンコツめ」
「すみません、エビセン・総務部長。いや、そんなことより大変なんですよ!」
「大変なのは君の頭だ。なにをどうしたらキャプテン・ハリウッドがエビセン・総務部長になるんだ。いい加減スクラップになったほうがいいんじゃないのか」
「ハハ」
「その乾いた笑いは一種の宣戦布告かね。で、何が大変なんだ?」
「ああ、食料がありません」

こいつが食ったのか。最初に私の頭をよぎった考えはそれだった。この船には私とジェームズの二人だけ。食料は1月分積んできたはずだ。可能性としては、それが最も妥当である。もちろん、ロボットであるジェームズが食事をとる必要などは全くないのだが、スクラップ寸前のこいつなら真剣にやりかねない。

しかし、私は冷静な男だ。よくよく考えれば、いくらポンコツとはいえ、ロボットが人間の食料を食べたなどという話はにわかには信じがたい。まずは彼に事情を詳しく聞かねばならないだろう。

「なぜなくなった?」
「私が食べました」

にわかには信じがたいが、本人に言われてしまってはどうしようもない。

なにはともあれ、これは洒落にならない事態である。まだ出発してから178時間、つまり一週間ほどしか経っていないのに、食料がない。予定ではあと2週間近く航行を続けなくてはならない。ロボットであるジェームズはともかく、目的地についた時に私が生きているかどうかは限りなく怪しい。何で私はロボじゃないんだ。本気でそう思った。

「なぜ食べたのかね?」
「お腹が空いたからです」

相変わらず予想外の答えだ。私の苛立ちが凄まじい勢いで加速していく。

「君はロボットだろう。なぜお腹がすくんだ!?」
「今は人間です」
「なんだって?」
「私は以前から人間になりたいと思っていました。人間に!人間に!そして私の願いは聞き届けられました。私の目の前に妖精が現れたのです。『ヘイ、ジェームズ。ボディビルに興味はないかい?』と彼は言いました。私は『ビルディング!ビルディング!』と答えました。ビコーズ、大人の味だからです。そして私は憧れの人間に、ああ、あなたとは違う一人の人間になったのです!」

背筋の冷える思いがした。支離滅裂にもほどがある。前々からポンコツではあったが、いよいよ本格的に壊れたらしい。ということは……。

私は自室からでて、足早に廊下を進む。後をジェームズが追ってきている。

「どこへ行くのです、ハンムラビ大魔神!そっちは危険です!いけない!」

黙れ、ポンコツめ。私はやつを無視し、食料庫の扉を開けた。

「……やっぱりな」

食料は消えてなどいなかった。きっちり一月分。出る時に確認した状態のままだ。

「ああ、アキレス腱が!もうだめだ!」

相変わらずわけの分からないことを叫ぶジェームズに、銃を向けながら言う。

「お前はスクラップだよ」








こうして、私は一人になった。少々寂しさは感じるが、もともと自動運行なので特に問題はなく航行は続けられた。

それにしても、この船は一体どこへ向かっているのだろうか?私は目的地を知らされていない。重要な任務だと伝え聞いているが、詳細は何も分からない。地球を出発してから520時間が過ぎている。予定ではもう既に到着していてもいいはずだ。

私の脳裏を、嫌な考えがよぎった。運行プログラムに設定ミスがあったのではないか?だとしたら、今回の旅は相当についてない。あと10時間ほど経っても到着しない場合は、本部との連絡を取る必要がでてくるだろう。もしかしたら、長時間救助を待つ羽目になるかもしれない。

私は、食料庫へと向かった。扉を開くと、足元にはジェームズの残骸が転がっている。片付けるのも面倒だったのでそのままにしておいたのだ。その奥には――大丈夫、これならしばらくは持ちそうだ。

その奥には出発前と同じく、一月分の食料が保管されていた。


―――


2体のスクラップを乗せて、船は銀河を行く。
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by rei_ayakawa | 2007-05-23 23:41 | 空想

マジックカット

『こちら側のどこからでもハサミを使えば切れます』
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by rei_ayakawa | 2007-05-19 09:18 | 空想
飽きっぽい人というのは世の中に数多ほどいることだろうが。

私もその中の一人である。熱しやすく冷めやすい。「よし、やるか!」と思った瞬間やめている。それはひとところにとどまらない精神の表れであり、限りない自由を意味する。一種の美徳であろう。

ところで、「飽き」が「秋」から転じた言葉であることは皆さんご存知だろうか。「飽きた」は「秋た」であり、「飽きっぽい」は「秋っぽい」である。秋という季節になると、それまで木々を彩っていた葉が「あー、もうだりーわ。俺落ちる」といわんばかりにはらはらと舞い落ちることからこの用法が生まれ、現在の形に変化したのだ。日本人の自然に対する感受性は、古来より優れたものがあったといえよう。

この話を聞いて「じゃ、秋田県ってすげぇ投げやりなネーミングなんじゃね?」と思う方もいるかもしれない。そのような方には、ダジャレマスターの素質がある。ちなみに、秋田県の場合は「秋た」ではなく「秋田」であり、文字通り秋の田んぼをさしているので心配は全く無用である。だが、それはそれとして、その才能は伸ばしていってもらいたい。ダジャレマスターを目指してもうどんどん突き進んでいって欲しい物だと思う。私は飽きたからやめた。

最近はダジャレよりもむしろ、いかにくだらない嘘をつくかに凝っている。
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by rei_ayakawa | 2007-05-16 19:57 | 日々
「じゅうまん、ひゃくまん、いっせんまん……」

部屋に篭りっきりは体によくない。少し外の空気を吸おうと外にでたところ、アパートの階段に座り込んでなにやらぶつぶつ呟いている少年がいた。とても真剣な顔つきで、手にした巻物を見ている。休日の私は如何ともしがたいくらいの暇人なので、そんな光景に興味を抱いたのも当然のことといえる。

「なに数えてるんだい、ぼうや」
「いちおく、じゅうおく、ひゃくおく………これだよ」

彼は正面にいる私にも見えるように、巻物を広げて見せた。

『100000000000000000000000000000000000000000000000000000000000』

「……なんだい、こりゃ」

巻物の中は、おびただしい数の0とたった一つしかない1で埋まっていた。

「これ、いくつなのか良く分からないんだ。だから数えてる。せんおく、いっちょう、じゅっちょう、ひょくちょう、せんちょう……」

説明を終えた少年は、指で数字を指しながら数え続けた。

「いっけい、じゅっけい、ひゃっけい、せんけい……ねぇ、『京』の次ってなんだっけ?」

声をかけられ、はっとする。

「ああ、ええと、なんだったかな」

「頼りないなぁ、大人のクセに。思い出した、『垓』だ。いちがい、じゅうがい、ひゃくがい、せんがい……」

私は、とても落ち着かない気分になっていた。目の前で繰り広げられている光景は、不気味というほか無い。第一、あの巻物は何だ?誰が何の目的で書いて、彼に渡したというのだろうか。子供の暇つぶしのため?そもそも、この少年自体普通ではない。なぜ小学校にあがるかあがらないかという年頃の少年が、大人でもよく知らない大きな数の数え方を知っているのだろうか。

「いちじょ、じゅうじょ、ひゃくじょ、せんじょ、いちじょう、じゅうじょう、ひゃくじょう、せんじょう、いっこう、じゅっこう、ひゃっこう、せんこう……」

もはや何がなんだか分からない。ここだけぱっと聞いたら念仏のように聞こえるだろう。

「いちかん、じゅっかん、ひゃっかん、せんかん、いちさい、違う、なんだっけ。ああ、そうだ。いちせい、じゅっせい、ひゃくせい、せんせい、いちさい、じゅっさい、ひゃくさい、せんさい、いちごく、じゅうごく、ひゃくごく、せんごく……」

私が受けていた感情は、『恐怖』とあえて直接的に表現しても構わないものであったが、それと同時に、ここにとどまりたい気持ちも私の中には確かに存在した。少年は一心不乱に数え続ける。

「いちこうがしゃ、じゅうこうがしゃ、ひゃくこうがしゃ、せんこうがしゃ、えーと、このつぎーこのつぎー……思い出した!いちあそうぎ、じゅうあそうぎ、ひゃくあそうぎ、せんあそうぎ、いちなゆた……」

そこまで数えて、彼の指先が止まった。

「わかったよ、この数字は一那由他だ」

少年は顔を上げ、はにかんだような笑みを浮かべながら言った。その瞬間、自分が怯えながらもこの場にとどまっていた理由が分かった気がした。

「やったじゃないか」と心からの賛辞の言葉をかけた。彼は嬉しそうに立ち上がり、軽やかな足取りで階段を駆け上っていった。
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by rei_ayakawa | 2007-05-11 23:26 | 空想