写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

<   2006年 06月 ( 11 )   > この月の画像一覧

あなたはだぁれ?

人の名前を覚えるのが苦手だ。

顔は覚えていても、名前が思い出せない。だから、その場は「君」だの「そちら」だの適当に言い換えてこなしているのだが、私の頭の中は「えーと、こいつ名前なんだっけ。やたら親しげだから、聞きにくいな。佐藤?いや、確かに佐藤は日本で一番多い苗字ではあるが、適当に撃って偶然当たるほど多いわけではない。クラスに『佐藤』が何人いたか思い出してごらん。せいぜい二人が限度だっただろう?ああ、懐かしきあの頃……」といった思いで一杯なのだ。

大体、「木村聡」だの「加藤茂」だの、そんなありきたりな名前を私が覚えられるわけがない。世間の親には、もっと覚えやすい名前を子供につけてもらいたいものだ。字面のインパクトというのは重要である。名前にインパクトがあれば、苗字もセットで頭に叩き込まれるだろう。

よって、「木村聡」などではなく「木村加藤」と言う名前にすればいい。言うまでもなく、加藤は常識的な見地からすれば苗字だ。「木村」の後に「加藤」が続くことなど、本来ならありえないはずなのである。自己紹介で「私の名前は木村加藤です!」と宣言してくれれば嫌でも覚える。

いっそのこと、「木村木村」にしてもいいかもしれない。苗字も名前も同じというのは、衝撃的な展開である。これならいくら物覚えの悪い私でも、「ああ、木村100%なんだな」と簡単に覚えられるはずだ。

しかし、この方法が一般に普及してしまうと、それはそれで問題がある。珍しいからこそ覚えやすいわけであって、普通の名前になってしまっては意味がない。「木村木村」さんと「佐藤鈴木」さんと「加藤木村」さんと「鈴木加藤」さんが同じ職場にいたりしたら、混乱を極めるだろう。

つまり、みんながみんな覚えやすい名前になるということはありえないのだ。結局のところ私は、今与えられた環境で出来るだけのことをやるしかない。環境が変わらないなら、自分が変わればいい。そう、人は変われるのである。

そんなわけで、「人の名前を覚えたい」と思うのをやめることにした。
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-30 20:04 | 日々

思いやりを忘れずに

人間関係とはすなわち、ギブ&テイクである。

当たり前のことだが、どちらかが一方的に損をするような関係は基本的に長続きしない。私たちは意識せずとも、他者と付き合う上でのメリットデメリットを計算している。そしてメリットがデメリットを上回ると考えた時、その関係に価値を見出すわけだ。たとえば、「一緒にいると楽しい」「心が安らぐ」などというのも立派なメリットである。

忘れてはならないのは、他者も当然その論理にのっとって自分を見ていると言うことだ。つまり、他者との交流を持続したいと思ったのなら、相手にもそれ相応のメリットを与えなければならない。自分だけのことを考えていては、これは達成できない。よって、良好な人間関係を保つのに重要なことは、「相手が何を望んでいるか」を見極めることである。

だから、私はみんなの役に立とうと思って、しょっちゅうこの理論を熱弁しているのだ。それなのに、何故未だに私は貢ぎ物を得られないのであろうか?もちろん、みんなにもわかりやすいように「これこれこういうことで、相手の望みをある程度満たしてあげることが重要なんだよ。ちなみに、私の望みは金だよ」とわざわざ付け加えているのにである。全く、世も末だ。

このような他人を思いやる能力の欠如は、今の時代の流れなのであろうか。このままでは、人類は衰退の一途をたどっていくだけである。なんとかしなければならないだろう。

対処として現実的なのは、やはり政治家に頼ることである。政治家というのは、国民によって選出された国民の代表だ。彼らがしっかりと手本を見せれば、少しはマシになるのではないだろうか。

具体的には、政治家はヘリをチャーターして上空から紙幣を散布すべきである。やはり、人間誰もに共通する根源的な欲求は、金だ。資財を投げ打ってそれを満たしてあげる姿に、国民は大感銘を受けるであろう。なお、この作業は出来ることなら千葉県を中心に行うべきである。なぜなら、私が千葉県民だからだ。

今すぐにでも実行してもらいたい。
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-27 23:49 | 日々

奥様はロボ

私がいつもの通り会社から帰ってくると、妻がなにやら神妙な顔をして待っていた。

「あなた、ちょっとお話があるの」
「おいおい、なんだよ、改まって。一体どうしたっていうんだ?」
「うん、それがね。今まであなたには黙ってたんだけど、実は私……ロボなのよ」

妻はそういうと、頭部・胴体・右腕部・左腕部・脚部に分裂した。そのまま空中をしばらく旋回したあと、再び合体して元に戻った。私の記憶は、そこでいったん途切れた。

気がつけば、私は寝室のベッドで仰向けになっていた。妻が、心配そうに私の顔を覗き込んでいる。

「ああ……よかった。急に倒れちゃったから、心配したのよ」

ああ、そうか。何故かはわからないが、私は家に帰ったとたん昏倒してしまったのだろう。最近忙しかったから、疲れがたまっていたのかもしれない。それにしても、妙な夢を見たものだ。ロボはないよなぁ、ロボは。

「それで、私がロボって話なんだけど」

ああ、何事もなかったかのように続けるのはやめてくれないか。私が、何でぶっ倒れたのかもわかっていないのだろうか?昔から妻はちょっとぼんやりしたところがあって、そこがまたかわいいと思っていたものであるが、正直、この状況でそれをやられるとかなりきつい。とりあえず、ここまで来た以上認めるしかあるまい。

「ああ、そうだよね。ロボなんだよね。うん、分裂までされちゃ信じるしかないよね。もう、全ての曖昧な可能性を一瞬で吹き飛ばしてくれたからね」
「でしょ?普通に話しても、きっと信じてくれないと思ったの。大成功ね~」

「大成功ね~」じゃねぇだろ。物事には順序ってものがあるだろ。どんな順序をたどっても結果的に大ショックであることは間違いないが、もうちょっと慈悲の心を持つべきだと、僕は思うな。

「えーと、まあ、そうか。ロボか。オーケー、それはわかったよ」
「わかってくれたのね!嬉しいわ」
「それで、ひとつ気になることがあるんだが……」

私は、ドアの影からこちらを覗きこんでいる幼い娘に、視線をやった。

「君がロボってことは、香織は……」

私たちの子供ではない、ということになるのか。妻は私の言いたいことを察したようだった。

「ああ、大丈夫。あの子は私たちの子よ。最近のロボは、子供も産めるように作られているの」
「そいつは凄いな……。人間とロボットの混血なんてありえるのか。しかし、香織は人間なのか?それともロボット?」

私の当然の疑問に、妻は胸を張って答えた。

「サイボーグよ」
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-24 13:08 | 空想
いらっしゃいませー。なにをお探しですか?

タバコ?お客様、申し訳ございません。当店では、健康に害を与える商品は置いていないのです。

お酒ですか?お客様、申し訳ございません。当店では、健康に害を与える可能性のある商品は置いていないのです。

シャープペンシル?お客様、申し訳ございません。当店では、ブスってやられると「痛っ!これは一種の凶器だな」という商品は取り扱っていないのです。

ハム?お客様、申し訳ございません。当店ではブタに配慮して、そのような商品は取り扱っていないのです。

新聞?お客様、申し訳ございません。当店では、手裏剣の如く切れのある投擲をした場合、新聞はやつの頬を掠めて頬には一筋の赤い筋が走っていた。やつは流れ落ちる自分の血を指で軽く拭い、ペロリとなめる。「ふん、なかなかやるじゃねぇか」といった商品は置いていないのです。

お弁当?お客様、申し訳ございません。当店では、遠足で梅干1個しか持ってくることが出来ないほど貧乏な家庭の子供に配慮して、そのような商品は取り扱っていないのです。

「じゃあ、何が置いてあるか」ですか?ここにはもう、何も置いてないのですよ。強いて言うなら、私たちの笑顔だけです。
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-21 16:46 | 空想
蚊がね。むかつくんですよ。

そろそろ出てくるころじゃないですか。いや、何がって、蚊がさ。あいつら本当に嫌いなんですよ。好きって人います?蚊が好きな人。はい、好きな人手ぇ挙げてー。挙げた人はバカですよ。

だからさ。見つけると潰すじゃないですか。蚊をね。バシッてさ。これ、結構コツとかいるじゃないですか。がんばらなくちゃ潰せないんですよね。こんなところで労力使いたくないのに、使わなくちゃいけないんですよ。だから潰すたびに「あー、ただ働きかぁ」って思うんですよね。

蚊に賞金かかってれば、こんな損した気分になることはないですよね。一匹潰したら1000円とか。いいなぁ。これ、かなりいいアイデアだと思いますよ、我ながら。

それでね。みんな必死こいて蚊を叩きに走るわけですよ。「どけ!こいつは俺の獲物だ!」「なにいってんの、私が先に目をつけてたのよ!」「バカヤロウ!こっちは生活かかってんだ!」「こっちも家のローンがまだ残ってんのよ!」このようにね。見知らぬ人同士で争いが繰り広げられるんですよ。いやー、人間って醜いですね。滅びてしまえばいいのに。

いや、蚊がね。
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-18 20:18 | 日々

思い出の中の風景

先日、私が小学生の頃に住んでいた町へ、行く機会があった。

私が今住んでいる所も田舎ではあるが、以前住んでいた場所はさらに田舎であったと言うか、ど田舎であった。それを象徴していたのが、1階建ての小さな駅舎。そして、付随している尋常じゃなく汚いトイレである。いや、汚いと言うより臭い。とにかく、臭かったのだ。

そこから漂う禍々しい香りは、当時の小学生たちにとって恐怖の的だった。私も「ここのトイレにだけは入りたくない。小はまだいいが、大はダメだ。絶対ダメだ」と戦々恐々としていたのである。

そんな思い出に浸りながら、電車に揺られること数十分。私は、懐かしの土地に足を踏み入れた。

一瞬、降りる駅を間違えたのかと思った。

何故って、違うのである。駅が。昔はこぢんまりとした、いかにも「ここは田舎ですよ」といった感じの駅だった。しかし、まず壁がくすんでない。次に、二階建てになっている。そしてなにより、トイレがきれいになっていたのだ。

このときの私の衝撃は計り知れない。思い出の場所が、完全に様相を変えていたのだ。トイレのきれいなこの駅なんてこの駅じゃない。私はあまりの理不尽さに、日本の未来を憂いた。政府は一体なにをやっているのか。景気回復にかまけて、もっと大切なものを忘れてしまったのか。人と人との絆を。重要文化財なんか守っている暇があったら、ここのトイレを守れよ。俺の思い出を返せ!

そう。物事には、欠けてはならないパーツというのが必ずあるのだ。あの町に「臭いトイレ」はなくてはならないものだった。むしろ、あの町が臭いトイレだった。それを失った以上、あの町はもはや臭いトイレではない。ただのトイレだ。凄まじいランクダウンである。ただのトイレになってしまっては、威圧感も何もありはしない。ああ、あの町は死んでしまったのだ。

このような悲劇を二度と繰り返さないためにも、我々は自然保護と同じレベルでトイレ保護を考えなければならない。全てを失ってから嘆いても、遅いのだ。
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-15 16:18 | 日々

レヴェル

今日も彼の鼻歌が響く。

彼と言うのは私ののことだ。彼は自室で歌っているようだが、これはもはや鼻歌と呼べる次元ではない。熱唱している。下手に体育会系なものだからやたらと発声もよく、まことにノリノリで歌っておられる。おっと、ついへりくだってしまった。

まぁ、彼に言わせれば別にそれほど気合入れて歌っているわけではないらしいのだが、完璧な腹式呼吸のおかげで響いて仕方がない。明らかに自分の声量を理解していないのだろう、彼は。

このように、自分の力を知るということはとても重要である。たとえば、私のように圧倒的な知性を持つものが自分の実力を理解していないとどうなるか。他人を全て自分のレベルに引き上げて考えると、大変なことになってしまう。具体的にはこうだ。

友人「昨日8チャンネルでやってた映画見た?」
私 「見たわけないだろ」

そう。私の超絶ハイレベルな頭脳を持ってすれば、私が昨日8チャンネルでやっていた映画を見ていないことは自明の理なのである。どうして我が友人にその程度のことがわからないのか正直少しも理解できないのだが、それを表に出すととげとげしくなるので、謙虚にこう答える。

友人「昨日8チャンネルでやってた映画見た?」
私 「いえいえ、滅相もございません」

素晴らしい。

上下関係のないただの友人に、完膚なきまでにへりくだっている。我ながら素晴らしい受け答えだと思うが、何故か彼は「どーいうテンションだよ」と意味不明のツッコミをくれた。何の脈絡もなくツッコミを繰り出す君にこそ、その言葉は送りたいのだが……。

まぁ、こんな変わった友人を持っている場合はともかくとして、自分の力をきっちり理解した上で行動することは大事なのである。オタクの人が濃いアニメやマンガの話題を何の前触れも無しに振れば困惑されるし、エスパーが「俺はエスパーだ!」といきなり主張し始めても変な人だと思われるし、ペプシ派の人が「俺はペプシ派だ!」といきなり主張したら黙殺されるのがオチである。ちゃんと相手に理解できるように、順序を考えて行動していかなければならないのだ。

つまりなにを言いたいのかというと、私はペプシ派だ。
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-12 20:56 | 日々

使用不可能

「TVのリモコン知らない?」
「君の心の中に」
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-10 18:47 | 空想

ごまかし肯定論

自室で音楽を聴いていたらいつの間にか踊り狂っていた、という経験は誰にでもあるだろう。

そしてそのまま、想像上のカメラに向かって決めポーズをとった経験も誰もがしているだろう。「決まった……」と恍惚の表情を浮かべているところに、お母さんが入ってきたことだってあるはずだ。恥ずかしがらなくていいよ。人間とはそういうものだ。もちろん、私も経験済みさ。

さて、こうした状況にどう対応するか。人間である以上、ミスを犯してしまうのは仕方がない。重要なのは、そのミスによって引き起こされた状況に対してどう対処するかなのである。ここでその人の真価が問われるわけだ。私の場合は悪霊に取り付かれた振りをしてどうにか難を逃れたが、皆さんはこうした状況をどうやって切り抜けたのだろうか?非常に気になるので、是非とも聞いてみたいものだ。

人によってはこうした「ごまかし」は好まない人もいるかもしれない。しかし、だからと言ってその状況で「何か用?」と爽やかに聞いたとしても、絶妙に微妙な空気に包まれるのは避けられない。爽やかさでカバーできる問題ではないのだ。いっそのこと開き直って、「俺は今踊り狂っていたが、それがどうかしたというのか!?」と自己主張を繰り出すという手もある。しかし、「それじゃ、私と一緒に踊らない?」と誘われてお母さんとフォークダンスを踊る羽目になるかもしれない。これはかなり怖い。私としては絶対に避けたいので却下である。

このような切羽詰った状況でこそ、「嘘も方便」という言葉が生きてくるのだ。バカ正直ならいいというものではない。時には、自分や大切な人を守るためにごまかしに頼る必要だってあるのである。

似たような状況に「屁」がある。たとえば、仲睦まじき恋人が二人で遊園地に遊びに行ったとする。そこで高らかに己の存在を宣言する彼女の「屁」。この状況で「ごまかすの嫌い」などと言っているやつは男ではない。何が何でも愛する人を救ってやらねばならない。男は決死の覚悟で周りのお客さんに向かって「待て、待ってくれ!勘違いするな。今のは断じて彼女の屁ではない!もう一度言おう。今のは彼女の屁ではないんだー!」

お前の存在が屁だ。
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-07 23:42 | 日々

流れ星争奪戦

「ねーねー、ゆーくん。さっきそこで流れ星拾ったの~♪」
「うわぁ、ちーちゃんすごいや!みせてみせて~」
「うん、これだよ~」
「もらったぁ!」
「甘い!」

私は流れ星を天高く放り投げた。

「な、なにぃ!」

私の手から流れ星を奪おうとしていたゆーくんは、大きくバランスを崩した。私は勝ち誇った笑みを浮かべる。

「ゆーくん、甘いわね。あなたが見るだけで満足するなんて、最初から思ってないわよ。はあっ!」

私は天高く跳躍し、流れ星を確保。再び地面に舞い降りた。

「ふん、あんたごときがこのあたしから、流れ星を奪えるとでも思っていたのかい?」
「な、なっにぃ……調子こきやがってこのアマ!」

もちろん、ゆーくんがこのまま諦めるなんて思ってはいない。彼の諦めの悪さはとても驚きの凄さでお釈迦様もびっくり!この商品がこのお値段!?なのだ。張り詰めた空気が、あたりを包み込む。どう動くつもりだ……?

一瞬、ゆーくんの頬が緩んだ気がした。次の瞬間、

「食らえ!ゆーくんビーム!」

なっ!目からビームを撃てるなんて!?ゆーくんはどこまで末恐ろしいボーイナンデスカー?ワタシ、ビックリシマシータネー!でも、簡単に避けられました☆HAHAHA!

「フン、ナカナカヤーリマースネー。デモ、ビームクライナラ、ワータシーモウーテマースヨー」
「なんだと?」
「クーライーナサーイ!」

私は叫び終わると同時に、口からビームを撃ち出した。

「うおー、直撃を食らってしまった!なんて威力のビームだー!こんなに強いとは思わなかった!本当に強いぜー!」

思いっきり吹っ飛ぶゆーくん。これで終わりかと思ったけど、全身ボロボロになりながらも、不屈の闘志で起き上がってきたわ。ああん、惚れちゃいそう。

「オーゥ。アマリノショウゲキデ、エセガイジンミタイニナッテシマイマシタァ。オシャカサマモビックリデース」

えぇ。何言ってるの、この人?

「ゆーくんがエセ外人みたいになってる!意味わからない~」
「ナンデスカ、サッキマデチーチャンモ、エセガイジンダッタジャナイデスカー」
「ソンナコトナーイデースヨー!」
「アーリマースヨー!」
「ナーイデースヨー!」
「今だ食らえ!ゆーくんビーム!」

しまった!そう思ったときには既に遅く、油断していた私は、ゆーくんビームをまともに食らってしまった。

「げぶほぁ!」

鮮血が飛び散り、私の手から流れ星が落ちる。流れ星が転がった先には、ゆーくんの姿があった。重傷を負って倒れ伏している私は、ゆーくんが流れ星を拾うのを見ているしかない。彼は流れ星を拾い上げると、得意げに笑みを浮かべて言った。

「ふふん。見たかちーちゃん。ぼくの勝ちだよ」

勝ち誇るゆーくんの姿を見ながら、何か熱いものがこみ上げてくるのを感じた。もう、悔しくて悔しくて仕方がない。私は勝負で負けたんだから、これは仕方ないんだ。弱い私が悪いんだ。そう必死で自分に言い聞かせたけど、それでもぜんぜん収まってくれなかった。

「うわーん!」

ついに私は泣き出してしまった。うう、かっこわるい。こんなんじゃゆーくんに嫌われちゃう。そう思うと、余計に涙が溢れてきた。ゆーくんはそんな私を見て、ちょっとびっくりしたような表情を見せた。駆け足で私のそばまで駆け寄ってきて、声をかける。

「ちーちゃん泣かないで。ごめん、ぼくが悪かったよ。もう、ちーちゃんのものとったりしないからさ。元気出して。ね?」

ゆーくんはそう言って、私の手に流れ星を持たせ、頭を撫でてなぐさめてくれた。弱肉強食、敗者は全てを失うのがこの世の摂理なのに……。やっぱり、ゆーくんって優しい。
少し落ち着いた私は、ゆーくんの目を見て話しかけた。

「ゆーくん」
「ん?」
「大好きだよ」

ゆーくんはにっこりと笑って言った。

「俺はお前が嫌いだ」

―――

この作品について
[PR]
by rei_ayakawa | 2006-06-05 17:04 | 空想