写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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自分との戦い

体調が悪い時や疲れがたまった時、人は怒りっぽくなりやすい。

普段なら気にならないことが気に障り、「ファック!てめえなんか煮こごりにされろ!」と土星を冥王星のあたりまで飛ばしてしまった経験はあなたがしているだろう。私も似たような経験を持つ一人だが、私の場合は飛ばしたのは怒声であり土星ではない。さすがにそこまでは出来ないよ。

しかし、これは第三者から見た場合迷惑なことこの上ない。こちらがいくら疲れていても相手からすれば「知るかよ」なわけであり、被害を被った人は納得いかない気持ちで一杯だろう。特に土星人とか。

だから我々はできる限り、イライラしていても人にあたらないようにしなければならない。物にあたるのもダメだ。それは周りからすれば一種の脅しである。大事なのは心の平穏を維持することであり、自分が辛い時でも他者に寛容に接してこそ、立派な人間と言えるのではないか。

では、心の平穏を保つためにどのようなことをすべきか考えてみようと思う。

☆1.自己暗示をかける。

その日、あなたは連日のあれやこれや(主にカバディ)でへろへろに疲れていました。おかげで非常にイライラしており、このままでは身近な人に当たってしまいかねません。そこであなたは、自分に自己暗示をかけることにしました。

「私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平安京私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平穏私の心は平幕優勝私の心は平穏私の心は平穏」
「ねーちゃん、なにぶつぶつ言ってんの?」
「今の私に話しかけんじゃねぇ!」
「ぶほぉ!ねーちゃんの前蹴りが僕の腹部にクリーンヒットだ!とても痛いぞ!」

あらら、これではまるで逆効果ですね。別の方法を考えなければいけません。

☆2.壊れる。

その日、あなたは体調を崩し(風呂あがりに全裸もいいけど湯冷めには気をつけてね☆)非常にイライラしていました。鼻だけ詰まって他は元気という中途半端な崩し方だったので、余計にイライラしていました。このままでは身近な人に当たってしまいかねません。そこで、自分の周りに人が近づかぬよう、前もって壊れておくことにしました。

「ふーはははは!私は現世に蘇った魔王!下がれ下がれ!近づいたやつからぶち殺してやるぞ!」
「えーと、君クビね」

あらら、クビになってしまいましたね。この方法にも少々問題があるようです。

☆3.悟る。

その日、あなたはとにかくイライラしていました。このままでは身近な人に当たってしまいそうなので、悟りを開いて解脱することにしました。

「よーし、悟るぞー……あ、悟った!」

悟りました。めでたしめでたし。

いや、わかっている。悟りなんかそう簡単に開けないということはわかっているのだ。しかし、正直この問題を解決する方法は、悟りを開くことくらいしかないんじゃないかと私には思える。というか、これ以外思いつかない。「悟りを開けとか無茶言うな」などと言われても、思いつかないものは思いつかないんだよこのダメ田ダメ男が。

おっと、申し訳ない。やはり、風呂あがりに全裸の習慣は考え直した方がいいのだろうか。
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by rei_ayakawa | 2006-05-31 17:47 | 日々

待ちぼうけ

人に待たされるのがとにかく嫌いだ。

具体的にどの程度嫌いかというと、ナスと同じくらい嫌いだ。もっとわかりやすく言えば、親の仇のように憎んでいるということである。私はいつもスーパーで買い物をしている時などは、ナスの横を通るたびに(親の仇め)と心の中で悪態をつき、中華料理屋で麻婆茄子という名前を見つけては(親の仇め)と悪態をつき、バスを見たときも(ナスと発音が似ている。親の仇め)と悪態をつくとでも思ったら大間違いだ。

そんなわけで、さすがの私でもバスにまで不条理な怒りを向けたりすることはないのである。ちょっとばかりエキセントリックな面があるのは認めるが、基本的には常識人であるということを皆さんには主張しておきたいと思う。あと、誤解を避けるために言っておくが、先ほど(親の仇め)を連呼していたのはあくまで心持ちの話であって、私の両親は文句なしに健在である。私の良心が健在かどうかは怪しい。とりあえずここは、両親が健在であるとだけ明言しておく。こっちは間違いない。

さて、バスといえば真っ先に連想するのはガスである。次に連想するのは、10人いたら10人とも爆発であろう。おお、何たる奇跡。早口言葉として名高い「バスガス爆発」の完成である。やたらと有名なこのフレーズではあるのだが、私は正直そんなに難しいとも思えない。今も試してみたがすんなり言えた。個人的には「東京特許許可局」のほうが何倍も難しいと思う。今も試してみたが失敗続きの人生である。死にたい。

私の精神状態が急転直下の降下具合を見せたが、さらに困ったことに今回の本題はそういう話ではないのだ。自分でも何を話しているのかわからなくなりつつあったが、そもそもは待たされるのが嫌いという話がしたかったのである。見事なまでに脇道に逸れまくってしまった。ここからが本題だ。

……それにしても、話が本題に入るまで、これを読んでいる方々を力の限り待たせてしまったのは失態だった。「自分の嫌がることを人にしてはいけない」というのは人間の基本的なルールである。なのになのに、ああ、私ったらいけない子。みんなごめんなさい、許して!

ああ、ありがとう。

許してもらったらなんか満足したので、今日はこの辺で。
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by rei_ayakawa | 2006-05-30 18:37 | 日々

期せずして背水

「朝ごはんはちゃんと食べたかい?」
「いえ、食べてません」
「朝食を食べてないなんて超ショック!なーんつって、なははは」

何がいけなかったのかと聞かれると難しいところではあるが、やはり先輩がつまらないダジャレを言ったことがそもそもの原因であって、僕に罪はないと思うのだ。しかし、朝食を抜いてイライラしていたことがこのような突飛な行動にでてしまった一因であることは間違いなく、そう考えるとやっぱり朝ごはんはちゃんと食べなきゃダメだなぁと思うのだ。僕はもはや動かぬ先輩の体を車のトランクに詰めながら、そんなことを考えていた。

このような状況で最も困るのは、死体の処理方法であると聞いたことがある。とりあえずトランクに詰めてはみたものの、これからどうすればいいのかは検討もつかない。オーソドックスなところでは、魚のエサにするとかそこら辺だろうか。しかし、そんなありきたりなやり方でいいのだろうか。大体にして「ダジャレにむかついて殺した」と言う状況自体が異常極まりないのだ。だったら、この際だから異常極まりない死体処理法にチャレンジしてみるべきではないのか。

「改造するか」

昔から僕はヒーローになりたかった。いつか悪の組織が僕を改造しに来てくれることを願っていた。その夢は今に至るまでかなえられていないが、だったら夢を与える側になるのもいいかもしれない。ただ、先輩はあまりヒーローにふさわしいタイプの人でもないし、何より僕には改造人間を作る技術力がない。ちょっと残念だけど、この案は捨てざるを得ないようだ。

「飾るか」

玄関先にでも飾るか。一風変わったオブジェとしては悪くないかもしれない。だが、客人が来たら即座に通報されそうだし、変な臭いもするだろう。いろいろとまずいのは間違いない。ていうか、お腹すいたよ。やっぱりご飯食べてないのが痛いな。

次の瞬間、僕の頭に天啓が走った。そうだ、何故この方法に気がつかなかったのだろう。凄まじく有意義な死体処理法を思いついたぞ。しかも、異常さも抜群だ。考えるだに恐ろしい方法ではあるが、これならいける。これでいいだろう。僕は心に決めた。一刻も早く実行に移そう。

そして、僕はエッフェル塔を消したのと同じ要領で、先輩の体を大勢の観客の前で消して見せたのでした。
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by rei_ayakawa | 2006-05-28 18:23 | 空想
みんなこんにちは!「ちびっこ英語」の時間だよっ。ちびっ子のみんな、一緒に楽しく英語を勉強していこうね!

「は~い!」

今日は「This is ~」という言い回しについて学んでいくよ!たとえば今、ぼくが持っているペン。「This is a pen」というと、「これはペンです」という意味になるんだ。それじゃ、早速練習してみようね!

「は~い!」

三角形の面積の割り出し方は?

「底辺×高さ÷2!」

はい、よくできましたー。今日はこれまで。みんな、明日も見てねー!
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by rei_ayakawa | 2006-05-26 00:02 | 空想
宇宙の命運を賭けた戦いの最中、最大の宿敵が主人公の前に立ちはだかり衝撃の告白をする。

「私はお前の父だ」

まぁ、スターウォーズなわけだが、このへんは実に素晴らしい展開だと思う。今までずっと戦い続けてきた相手が、まさか自分の父親であったとは。自分の父親があんな変態的な衣装に身を包んで「シュコー」とかやっていようとは。ルークの衝撃と落胆は察するに余りある。まさに、映画史に残る名シーンといえよう。見たことはないのだが。

さて、それはそうと「父親越え」というテーマにはどうも普遍的なものがあるらしく、これに限らず様々なところで「父と子の戦い」は行われている。やはり、男子にとって父親というのは一種特別な存在なのであろう。男たるもの、父親の背中を乗り越えてこそ一人前なのだ。乗り越えている最中に「もっと踏んで!」と言われたりしたらかなりショックは大きそうだが、それでも強い意思をもって乗り越えていかなければならないのだ。

しかし、考えてみればダースベイダーがルークの父親でよかった。実際、彼が主人公の父親であったからこそ、この発言は名台詞として語り継がれ、実際に見たことのない私でも知っているくらい有名になったのである。これがちょっと違ったら大変なことになっていたかもしれない。

「私はお前の甥だ」

もし、最後の決戦の場でこんなことを言われたらどうか。とりあえず、叔父に対してお前は何でそんなに偉そうなんだ?と疑問におもってしまうのは間違いない。もしかしたら、色々あって甥の方が年上という珍しい環境なのかもしれないが、どちらにしろ甥という立ち位置は地味だ。一応血縁なんだけど、両親や祖父母などに比べるとちょっと距離を感じる。そんな微妙な関係のやつが最大の宿敵というのも、いまいち盛り上がりに欠けるだろう。

「私はお前の肘だ」

こちらのケースはさらに問題だ。具体的にどこが問題かというと、まず肘が喋っている時点でおかしいし、なにより、「父」と「肘」の共通点なんて語感が似ていることくらいしかない。語感が似ていればいいというものでもないだろう。

「私はお前の恥だ」

元気出せよ、お父さん。
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by rei_ayakawa | 2006-05-21 21:51 | 日々
先日旅行に行ったときの写真が送られてきた。

道に迷ったり、当初の予定の半分も実行できなかったり、私のギャグが滑ったりと様々なハプニングがあったものの、なんだかんだでなかなか楽しい旅行であった。今も目を瞑れば、数々の思い出が……。

ふと写真に目をやると、写真の中の私も目を瞑っていた。

ふむ。推測するに、このときの私も目を瞑って何らかの思い出に浸っていたのであろうか。よりによって集合写真のときにすることではないような気もするが、私のマイペースさは私の中でも有名なほどだ。この状況でそういうことをしていたとしてもなんら不思議ではない。というか、そうでないと目を瞑っている説明がつかない。一体なにを思い出していたのか、著しく気になる。

だが、それよりももっと私の気を引く存在が写真の中にいた。仮にヒポポタマス氏としておこうか。彼は素朴な人柄で人気の、多少うっかり者の気はあるが基本的には真面目なナイスガイだ。たとえて言うなら、雨に濡れる子猫に心を痛めながらも「ごめんよ、うちでは君のこと飼えないんだ……」と言いながらダッシュで走り去ろうとしてダンプカーに轢かれるような男である。

そんな彼が、写っている全ての写真で何故かモデル立ちをしているというのは、一体どう解釈すればいいことなのだろうか。しかも、全てが寸分違わず同じポーズなあげくに、完全に真顔だ。これが彼の決めポーズなのだろうか。しかし、正直あんまりかっこよくないというか似合っていない。世の中には分相応と言うものがあるわけで、己の領分を飛び越えた行動は慎むべきだと思うのだ。

つまり、私がモデル立ちをして、彼が目を瞑っていればよかったのだ。
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by rei_ayakawa | 2006-05-17 21:47 | 日々

キューティ兄

私は超かわいい。

いきなり気でもふれたか、と思った方。ちょっと待って欲しい。確かに私はバリバリの成人男性ではあるが、それでもなおかつ私は文句なしにかわいいのである。

とはいえ情報量が非常に限定されたネット上において、私のかわいさを感じ取れというほうが無茶というものだろう。よって、具体的に順を追って私のかわいさを力説していこうと思う。ありがたく思ってくれたまえ。

まず、第一に私は初対面で実年齢より下に見られることが多い。つまり、自分ではよく分からないのだが、おそらく私は童顔なのだ。この年にして、幼児のようなあどけなさを持っているということなのだろう。母がたまに私の昔の写真を見ながら「昔はかわいかったのにねぇ」などとほざいているが、この推測に従えば今でもかわいいはずだ。目が遠くなってしまったのか。

さらに、私は性格面でも子供っぽいところがある。どう子供っぽいのかというと、基本的に自己中心的だし、人をからかうのが好きだし、そして何よりいつもこんな文章ばかり書いている。ネガティブな子供っぽさばかりじゃないかとか思った人は、今すぐにドラッグをやめるべきだ。もっと自分を大切にしたまえ。

これらの事柄を総合すると、私はかわいいという結論が容易に導き出せる。思う存分かわいがってくれて構わない。世間一般では過保護というのはよくないもののように言われているが、むしろそのくらいがちょうどいい。受ける愛情は多いに越したことはないのだ。

そんなわけだから、早速口座に100万円くらいお小遣いを振り込んでくれるとありがたい。あげすぎじゃないか?とか思った人は、今すぐにトラックをやめるべきだ。自分の前をダンプが走っていたりすると、なんか圧迫感があって怖いのだ。

ほら、かわいい。
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by rei_ayakawa | 2006-05-15 21:57 | 日々

何もかも中途半端な夜

「鏡の色って何色だと思う?」
「涙の色かな」

世界がぐるぐる回っている。
視界がぼやけて、足元がふらつく。
ああ、そうだよ。
明らかに飲みすぎだ。
正義のヒーロー、ノミスギダー!
ほらな、飲みすぎだ。
コンクリートの上で軽やかにダンス。
華麗なサウザンドバードステップだ。
ショーウィンドウに移る俺の姿は、よく見えない。

俺は勇者だ。
伝説の剣を振るって、魔王を倒さなければいけないのだ。
「いくぞ、魔王!」
「まて、その前にトイレだ!」
「なにぃ、そういうことは俺が来る前に済ませておけ!」
「すまん、今朝から腹の調子が悪いんだ!」
「ふん、まぁ、いいだろう。早く行ってこい」
「うん……君って優しいんだね」
「ばっ、お前、何言ってんだよ」
「好きだよ、君の事」
「……俺もだよ」
「え?」
「俺もお前が好きだ」
「勇者くん……」
「これからは、ずっと一緒にいよう」

コンクリートの上で踊る。
軽やかに、朗らかに。
雨は降らない。
月も見えない。

俺は空手部の合宿に来ていた。
「おらぁ、もっと声ださんかい!」
「オス!」
「もっともっと声ださんかい!」
「オス!!」
「まだまだ声ださんかい!」
「オス!!!」
「突きとかいいから、声だけださんかい!」
「オス!!!!」
「小枝家だ三階!」
「オス!!!!!」
「島田家は二階!」
「オス!!!!!!」
「大村家が一階!」
「オス!!!!!!!」
「大村、毛が一杯!」
「お酢!!!!!!!!!」

コンクリートの上で踊る。
足がもつれる。
気分はハイになっている。
むしろ灰になっている。
肺廃敗!

前を見ると、美香がなんとも表現しがたい顔をして立っている。
なんだどーした、ずいぶんとぶっさいくな顔しやがって。
どーして泣いてるんだ?
こんな楽しい夜なのに。
ああ、世界が回る……。

月はきっと笑っているんだ。
恥ずかしがりやだから、雲に隠れて。

「涙の色って何色?」

そんなことは知らねぇよ……。

―――

この作品について
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by rei_ayakawa | 2006-05-12 00:35 | 空想

ゴッドブレイク佐藤

みなさん、こんにちは!

あたしの名前はゴッドブレイク佐藤。悪は絶対許さない、清く正しき女子高生よ!今日も無力な一般ぴーぽーの平和な生活を守るために戦うの☆

おっとっと、悠長に自己紹介してる場合じゃないわ。早くでかけないと、学校に遅刻しちゃう!でも、その前にちゃんと朝食はとらなきゃダメよね。

「そいやぁ!」

あー、やっぱり捻りたての鳥肉はおいしいわ。あたしの家では、庭に鳥をいっぱい飼っているの。だって、鳥っておいしいんだもん!特に生で食べるとね!良い子のみんなも、ちゃんと朝ごはんは食べなくちゃダメだぞっ☆

さって、急いで学校へ行かないと~。いってきまーす!

「人をはねないように気をつけてね!」

んもー、心配性なんだからー。あたしは家を飛び出すと、全速力で駅までの3kmを駆け抜けたわ。今日のタイムは22.03秒!自己ベストの21.63秒には届かなかったけど、なかなかの好成績ね。

電車に乗ったところで、早速悪を発見したの。優先席に座り込んでるこの男。目の前に妊婦さんがいるのに、平気な顔して新聞なんか読んじゃって!この男には思いやりとか心遣いとか、そういう人間らしい感情が欠けてるのよ。あたしの中の、正義の怒りが爆発したわ!

「ゴッドブレイクパーンチ!」

あたしは男の頭を、一撃で粉々に吹っ飛ばしたわ。まったく、老い先短いあんたよりこれから生まれてくる命を大切にするのは当然でしょう。あたしは頭部のなくなったそのおじいさんを席からどけて、妊婦さんに席を譲ってあげたの。どうでもいいけど、「妊婦さん」と「妖婦さん」って似てるわよね。ホントにどうでもいいわね☆あー、朝からいいことしたわ!今日も一日、いい気分で過ごせそう♪

あたしは電車からおりて、いつもの通学路を歩いていったの。学校までは歩いて5分くらい。ここまで来たら別に走らなくても、余裕で間に合うわ。そんな感じでのんびり歩いていたあたしの目の前に、再び悪が現れたのよ!今度の悪は、街中で堂々と歩きタバコなんかしているわ。しかも、その反対側からお母さんに連れられて小さい子が歩いてきてるの!男のタバコは、ちょうどその子の目の高さくらいのところにある。このままだと子供の目にジャストミートして、失明してしまうかもしれないわ!失明する前に失命させなきゃ!

「ゴッドブレイクキーック!」

あたしは華麗にその子の頭部を一撃で粉々に粉砕したわ。一瞬のことだったから、少しも痛みはなかったはず。あー、よかった。これでタバコがジャストミートして苦しい思いをすることもないわね♪

そんなこんなで学校についたわ。今日は朝から2つもいいことしちゃったから、スッゴク気分がいいの!勉強もはかどりそう☆

「佐藤、おはよー!」

あ、彼は愛しの鈴木くん!あいかわらずかっこいいなー。

「あれ、お前また返り血浴びてんじゃねぇか」

「え……えと、その……」

「あはは。まぁ、ほどほどにやれよ。うちの親父、警察官だからな。あんまりやりすぎっと逮捕させちゃうぞ?」

「ゴッドブレイクチョーップ!」
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by rei_ayakawa | 2006-05-09 20:33 | 空想

青い霧、白い朝

具体的には、そうであるな。

なかなか理解していただくのは難しいやも知れぬが、我輩におこった空前絶後の大事件を諸君らに話そうとしているのであるよ。まあまあ、落ち着いて聞きなされい。どこから話し始めればいいかというと迷うところではあるのだが、やはり我輩とあやつの出会いからはじめるのがよかろうと思うわけであるよ。

まずはこれでも食べたまえよ、とあやつは言ったのであった。その時我輩は真に空腹であって、それはもう涎ぶぎゃーといった状況だったのであるよ。我輩は目の前に出された握り飯を貪り食った。貪り尽くした。

気がつけば、あやつのことも食っていた。

この時の我輩の慌てようは諸君らの想像を絶するものであったと、我ながら思うよ。慌てすぎるあまり、便器に頭を突っ込んでそのまま倒立してしまったくらいであるからな。期せずして、我輩は人間の肉を食らってしまったのだ。この狼狽ぶりも至極当然のことと言えよう。

だが、それ以上に危機的な状況が我輩に襲い掛かった。便器から抜けないのだよ、頭が。しかし、我輩は人間を食してしまった罪深き存在であるからして、天からこのような仕打ちを受けるのも致し方のないことなのである。このまま死ぬのもまた悪くはあるまい、と我輩は覚悟を決めたのであるよ。そして我輩は、便器の中で力尽きたのであった。

目が覚めると、我輩は便器の国にいた。

何を言っているのか分からないと思うが、我輩だってあの状況をどう表現するべきか困惑しているのだよ。道往くものが総て便器な訳であるからね。道端では数個の便器が集まって談笑しておる。道を往くのは便器ばかりであるが、たまに鈍器も混じっておる。はて、これがあの世というものか。と我輩は考えたのであるが、まさか死後の世界が便器の世界だとは誰が予想したであろうか。いやはや、全く持って分からぬこともあるものだ。と妙に感心してしまったのであるよ。

しかも、便器どもは我輩の姿を見るなり「なんで人間がここにいるんだ!」「てめぇ、いつも汚物ばかり俺たちにつっこみやがって」「人間を殺せ!人間を殺せ!」などと好き勝手に言い出し、我輩は便器の集団に追われる立場になってしまったのだよ。我輩も道を往く鈍器を手にとって便器どもと必死に戦ったが、如何せん連中は硬い上に数が多い。ついには逃げ切れずに、袋小路に追い詰められてしまったのである。すわ、万事休すか。

「お待ちなさい!」

天から何者かの声が降り注いだ。

「べ、便器ゴッド様!」
「便器ゴッド様だ!」

どうやら、この声の主は便器ゴッドなるものらしい。察するに、便器なのであろう。

「皆の物、人間に恨みがあるのは分かりますが、相手はたったの一人です。複数で囲い殺すなどということをしては、便器族の威厳に関わります。そなたたちの中から代表者を一人選び、こやつと一対一の決闘をさせるのです」

便器ゴッドがこのように言うと、便器どもは大いに湧き立った。そして、一個の便器が我輩の前に進み出た。洋式である。

「俺にはウォッシュレットもついてるぜ」

なんだかよく分からない脅し文句を吐かれてしまったが、どうやらこやつが我輩の相手となるようだ。まさか、便器と決闘するはめになるとはおもわなんだが、こうなってしまっては致し方がない。我輩は覚悟を決めた。

便器と我輩がにらみ合う。我輩の手には鈍器。手に汗が滲む。敵は一般的な洋式便器ではあるが、その重量で体当たりを食らったら目も当てられん。初撃をもらってはならない。慎重に間合いを測らなければ……。

便器が動いた。我輩も動いた。それでえーと、ああしたりこうしたりしてとにかく勝った。

そのように筆舌に尽くしがたい苦労があって、ようやく我輩は便器の国から脱出し、こうして現世に帰ってこられたのであるよ。だから、たかが万引きくらいであまり細かいことを言わないでもらいたい。
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by rei_ayakawa | 2006-05-06 21:02 | 空想