写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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宇宙のどこかの片隅でなんか叫ぶ

この文字列について

この文字列は「トラバでボケましょう 2008 夏~秋 レベル10」お題発表ッス!参加文字列です。
お題はこちら。
「恋文」(ラヴレター)







「ボケとは何だ」

「秩序の崩壊を主題とせざるを得ないアプローチ」

「しかし、そこに再生はあるか」

「新たな可能性の提示は可能だ」

「俺はもう疲れた」

「逆らい続けるのは、疲れるさ。覚悟の上だったんじゃなかったのかい」

「今のはただの愚痴だ。気にするな。本題に移るが、ここに恋文(ラヴレター)というテーマがあるな」

「あるね」

「ボケなくても審査には関係ないそうだ」

「なら、ボケなくてもいいだろう」

「そう思うかね」

「それはそれで必要なことさ。君は何のために書く」

「分からん。ただ、今の世界が気に食わない」

「同じことを思っているやつはたくさんいる。記録する方法はボケだけではあるまい」

「ひねくれているのさ。根本的なところでね」

「そんな君が好きだよ」

「なるほど、ここでお題とつながるわけか。しかし、まずいんじゃないのか」

「なにがだい」

「恋文が出てくる前に告白しちまったじゃないか」

「まあ、今から渡せばいいだろ」

「順序が逆すぎるぜ。さらに、だ」

「なんだよ」

「お前は喋り方からして男だね。同性同士ってのは、人にもよるが、少なくとも俺の趣味じゃない」

「大丈夫、女だ」

「これだから地の文が無いといけない。そんな気骨あふれるキャラ付けをされたら、判別しようがないじゃないか」

「単純に読みにくいとも思うね」

二人の意見が一致した。故に、変革の時来たれり。まずは現在の状況だ。桜の木の下で、俺と彼女は向かい合っていることにしよう。そして、年齢は高校生辺りに設定しておく。二人の容姿にはあえて触れないので、皆さんの趣味に合わせてビジョンを展開して欲しい。

いい感じだ。俺は非常に満足であった。

「これでようやく状況が整理されたな」

彼女はふてくされたように頭をぽりぽり掻いている。

「桜の木の下って……あまりにもベタじゃないかい」

「多少の雰囲気作りは必要さ」

「これが多少ね。ふん、まあいいさ」

彼女……いや、この際だから名前も付けよう。ユリはどうにか納得してくれたようだった。

「では、さっさと恋文を渡してやることにしよう」

「実は、そこに関しては異論があるんだ」

納得してくれたところで悪いが、即座に否定に走った。

「俺は、ここでお前が恋文を出すべきではないと思う」

ユリの表情には、あからさまな困惑の色が見えた。

「意味が分からん。お題が恋文なのに、恋文が出てこなくちゃしかたあるまい。大体、もう何行目に達していると思っているんだ」

なるほど。確かにここまで、お題とはほとんど関係の無い展開に頼って無駄に行数を稼いでいる。本題に入るのが遅れれば遅れるほど、読み手の忍耐を超越してしまう可能性は高まる。それでも俺は、あえて説得にかかった。

「恋文を出して、それでどうする気だ」

「それはもちろん、内容でボケるなりその後の展開でボケるなり、ボケないで甘く切ないストーリーを紡ぐなり好きにすればいいじゃないか」

「どれも他の人がもくろみそうな展開だろう」

「人と異なればいいというものではない。読み手を楽しませるためには、ある一定のラインに沿うことも必要だ」

「ふん、確かにね。それは実際そのとおりだと思うよ」

「前衛性だけを追求した結果、何人にも理解不能なオブジェを生み出すことに何の意味がある」

「分かる人だけ分かればいい」

「それは言い訳に過ぎん。多くの人に伝わることが重要だろう」

「いや、案外そうでもない。重要なのは、俺が観客として『それ』を見た時にどれだけ楽しめるかだ。俺は読者としての俺を裏切りたくはないし、裏切る気もない」

「独創性だけを読者としての君は求めているのか」

「いや、それもそうではない。だが、他の人が書いてくれそうなものを俺が書く必要は無いだろう。だったら、人のを読むさ。俺が自分に求めているのは、独創性というより強烈な個性だよ」

「ならば、この恋文をどうする」

「そこが考え物だよな。とりあえず、破り捨てて見てはどうだろう」

「私がか」

「俺が破り捨ててもなあ。普通に失恋ものって話になっちまうし、持って来たやつが破り捨てたほうが面白いんじゃないのかい」

「確かにな。では破ろう。えいっ」

「うむ、見事な破りっぷりだ」

「で、これからどうするんだ。もう恋文は無いぞ」

「……」

「考えてなかったのか?」

「完、でどうだろう」

「グダグダだな」

「さて、難しい問題だよな」

「ところで、さっきから気になっていることがあるんだが」

「なんだね」

「地の文はどうした?」

あ。
















「待て」

ユリは額を押さえて言った。

「うん?」

「ちょっと待て」

「なんだね」

「これ、明らかにお題をただのツールとして扱ってるだろ。本筋は全くお題に関係ないよな?」

「まあ、そうだね」

「出題者は多分、お題をいかに調理するかを見たいんであって、お題を毛ほども本筋に絡めないメタメタな話を望んでいるわけではないと思うのだが」

「だろうなあ。確かに、そうした意味でトラボケの根幹を突き崩しかねない行為であることは認める」

「では、何故やる」

「トラボケなのにボケないでいいって言うんだぜ」

「うむ」

「だったら、もうなんでもありだろう。お題なんかクソ食らえだ」

「すねてるなあ」

「すねてない」

「すねてるよ」

「すねてない!」

「いいじゃないか。チャンプに審査の全権限が与えられているところも、トラボケの魅力の一つな訳だろう。こういうのも、それはそれで面白いと思うぞ」

「……しかし、恋文はもう無いぜ」

「あるんだよ。こんなこともあろうかと、もう一通用意しておいた」

「マジかよ」

「いいから、受け取っておけ。それで終わりにしよう。もうそれでいいだろう」

「いいのかな」

「いいんだよ」

「本当に?」

「本当だ」

「じゃあ、それでいいや」

俺はユリから恋文を受け取った。

それでこの物語は終わりだ。恋文の内容は問題ではない。特に付け加えることも無い。重要なのは、俺がユリから恋文を受け取ったことだ。

それで、仕舞いだ。






■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
参加:
 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは10月31(金)夜中23:59まで
 1つのお題に対しては1IDにつき1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。

チャンプ:
 お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。
 チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。
  1.お題を出す
  2.言いたい放題な審査をする
  3.次のチャンプを決める
 何か困ったことがありましたら開催事務局までどうぞ。

企画終了条件:
 みんなが飽きるまで、もしくは開催事務局が終了宣言を告知した時です。

参加条件
 特になし!
 ※ 以下あれば尚可!!
 ブログをもっている。あるいはこれから作成する。
 トラックバック機能が使える。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元     毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
 開催事務局  ボケトラの穴     http://trana88.exblog.jp/
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by rei_ayakawa | 2008-10-31 23:10 | 空想