写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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壁のシミ


あああっ うう
あああっ うう


壁でやたらと呻いているやつがいる。
前々から思ってはいたんだ。
「あのシミ、人の顔っぽいな」って。

あああっ うう
あああっ うう


苦悶の表情で呻いている。
こちとら受験勉強真っ最中なんだが。

あああっ うう
あああっ うう


とてもうるさい。

「ちょっと静かにしてくれない?」

苦悶の表情が困惑の表情に一瞬変わった。
しかし、すぐに元に戻って、

あああっ うう
あああっ うう


かなり苦しいようだ。
体調が悪いのだろうか?
嫌がらせって雰囲気でもないしな。

「風邪か?薬いるか?」

あああっ うう
あああっ うう


まるで会話になりやしない。
もしかしたら、結構重体なのかもしれない。
高熱でもあるのか。

「病院行くか?」

あああっ うう
あああっ うう


これはいよいよ抜き差しならない状況みたいだ。

「ちょっと待ってな。救急車呼ぶから」

ここまで優しくされたことははじめてだああああああ!

壁のシミは消えた。
どうやら、僕はからかわれていたらしい。
受験勉強の真っ最中に。
ひどいことだ。

あんなやつ、死んでしまえばいい。
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by rei_ayakawa | 2008-03-23 19:55 | 空想