写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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荒野のあんまん

対峙する二つのあんまん。
荒野に身を切る風が横切る。

あんまん(おっきいほう)が腰のホルスターに手をかけながら言った。

「決着をつけようじゃないか……さぁ、抜きな」

あんまん(ちっちゃいほう)はにやりと笑みを浮かべて答えた。

「いえいえ、そちらがお先にどうぞ」

まさに、譲り合いの精神を持った気高きマンである。

「いや、オレは後でいいよ。さ、さ、そちらからどうぞ」

あんまん(おっきいいほう)も負けずに譲り合いの精神を発揮。
二人の騎士道精神がぶつかり合う。

「じゃあ、コインが落ちたら同時にって事で」
「わかった。それでいこう」

あんまん(ちっちゃいほう)がコインを天高く放り投げた。

(腰のホルスターって具体的にどの部位だ?)
(手?)
(コインを手で天高く……)

「ま、待て!」

あんまん(おっきいほう)が声を上げてあんまん(ちっちゃいほう)を静止した。
しかし、時既に遅し。
コインが地面に触れると同時に、銃口から弾丸が放たれた。

あんまん(ちっちゃいほう)が、仰向けに倒れ伏したあんまん(おっきいほう)に声をかける。

「お前は最後になにを言おうとしたんだ?」

あんまん(おっきいほう)は最後の力を振り絞って答えた。

「き、気がついたのさ。大変なことに……」
「どういうことだ?」
「お、俺たちは……あんまんじゃ……ない……」

そこまで言うと、糸の切れた人形のように動かなくなった。

「お、おい、こいつの言ったことはマジなのか!?」

私があんまんと言っている以上あんまんだ。
信用するべきである。

「ああ、そうだよな、やっぱりな!」

あんまん(ちっちゃいほう)は安心した。
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by rei_ayakawa | 2008-02-18 19:43 | 空想