写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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必殺の姉弟

あるところに、マイとセイジというとても仲の良い姉弟がいました。

弟のセイジは、マンガを読むのが大好きです。バームクーヘンも好きです。今日も、一人で部屋にこもりながらくだらないマンガを熟読していました。ところが、至福の一時を邪魔する足音がバタバタと聞こえてきたから、さぁ大変。お姉ちゃんのマイがドアを力いっぱい開けて侵入してきました。

「セイジ、大変よ!ねーちゃんえらいもん拾っちゃったのよ!」
「ふーん、そう」

孤独を愛するクール・ボーイは、マイの話よりもマンガに夢中でした。しかし、マイは構わず続けます。

「何だと思う?何だと思う?」
「なんだろうね」
「なんと、携帯式対戦車ロケットランチャーよ!校長室に落ちてたの」
「ふーん、そう」

まったく見向きもしなかったセイジでしたが、そこでハタと気がつきました。

「あ、でもそれはちょっと面白そうだね」
「でしょ!」

マイが自慢げに胸を張ります。セイジはしげしげと携帯式対戦車ロケットランチャーを眺めて言いました。

「僕、とりあえず撃ってみたいな」
「みたいよねー」

二人は外へと繰り出しました。

「ねーねー、ねーちゃん」
「何いきなり噛みまくってるの?」
「ちげーよ、バーカ。あそこにおばあさんがいるよ」
「そうね。撃ちましょう」
「まずは僕からね。死ぬがいい、ゴミムシどもめ」

絶叫は爆発音に紛れました。

「ふ、ふ、ふ。僕は世界の王だ!」
「セイジ、かっこいー!じゃ、私は長嶋やる!」
「言うと思ったよ。ふふふ」

二人はかわりばんこに、道行く人たちを虐殺していきます。

「あーはっはっはっは!」
「セイジ、笑いすぎだよ!人が死んでるのに、不謹慎だわ!」
「そ、それもそうだね。ごめん、反省するよ」

二人は沈痛な面持ちで、道行く人たちを虐殺していきます。さすがに通報されたのか、瞬く間に完全武装の警官隊が到着しました。

「まずい、かこまれたぜ!」
「くっ……もう逃げられないわね」
「いや、ねーちゃん、あきらめるのはまだ早いぜ!最後まで希望を捨てちゃだめだ!」
「だよね!」

マイとセイジは視線を交わし、共に大きくうなづきました。

「俺たちの戦いは」
「これから」

パーン。

「あ、ねーちゃん大丈夫?あ、だめだこれ死んでる」

パーン。
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by rei_ayakawa | 2007-11-12 18:39 | 空想