写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

荒野とハイヤーッ

ハイヤーッ!

俺かい?俺の名はニック。乗馬の名手さ。他に馬に乗れるやつがいないから、村一番の馬乗りと言っても差し支えないかな。俺は今、行方不明になったジェニファーを探して荒野を駆けているんだ。

ハイヤーッ!

ジェニファーって誰かって? 村一番の美人と評判の女さ。俺も例に違わず口説いてみたけど、あっさり玉砕しちまった。彼女がなんて言ったと思う? 「あなたのことは物理的に受け付けません」なんだかよく分からないけど、とにかく強い意思だけは感じるよな!

ハイヤーッ! ハイ!

なんでジェニファーを探しているのかって? ジェニファーは村長の娘でね。「探し出した者には、ジェニファーのチューを一回進呈する!」とか息巻いてるからな。「嫁にやる!」とは言わないあたりがケチくさいよな。いずれ、あのジジイにネコミミを付けさせて「村長、きゃっわいー! ブフゥ!」とかからかいながら激写してやろうと思う。

ハイヤーッ!

なんでジェニファーが行方不明になったのかって? 村長から聞いた話によると、突然「なんで『村人は全員モヒカン』なんて掟があるのよ!」と叫んで、家を飛び出したらしい。思ったより、常識に欠ける女だったようだ。モヒカンには人類の夢が詰まっているというのに。大体、彼女が村一番の美人といわれている最大の要因は、その美しい七色のモヒカンだ。

む、前方に見える美麗なモヒカンはジェニファー。ようやく見つけたぞ。歩みの進め方などから見て、あからさまにへろへろだ。

「おい、ジェニファー! 迎えに来たぞ!」
「よるな! モヒカンカッター!」

なっ! 信じられないことに、七色のモヒカンが風を切って高速で俺のもとに迫ってくる! どうにか回避したものの、そのはずみで俺は落馬してしまった。全身に鈍い痛みが襲来する。ジェニファーは吠えた。

「あたしはもうモヒカンじゃない! モヒカンじゃないんだ!」

俺はその時、スキンヘッドのジェニファーも案外美しいものだな、と思った。
[PR]
by rei_ayakawa | 2007-11-05 17:43 | 空想