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写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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ヒット&ラン

「さあ、授業を始めるぞ! まずは教科書の36ページを開け! 閉じろ! それでは、先生の淡い初恋の話をしたいと思います」

いらないなぁと思っていると、クラス一の優等生の丸井くんが手を挙げました。

「先生、一言よろしいですか」
「はい、なんですか」

丸井くんは胸に手を当てて言いました。

「ラブ&プラトニックですね」

先生は腰に手を当てて言いました。

「いえ、セクシャル&バイオレンスです」
「わかりました」

丸井くんがわかったようなので、先生は一つ咳払いをして語り始めました。

「あれは忘れもしない夏の……」

その時、突然教室のドアをぶち破って3台のバイクが乗り込んできました。

「オラオラァ! 俺たちゃサンフランシスコ愚連隊!」

どこからどう見ても暴走族でした。クラス一の優等生の丸井くんが、立ち上がって言いました。

「むむ、神聖な教室にバイクで乗り込んでくるとは!」

リーダーらしきリーゼントの男が言いました。

「へへへ、ぼーず、バイクで乗り込んできたらどうだってんだい」
「知れたこと。とても迷惑だ!」
「なんてこった、すまない……」

先生は淡い初恋の話を続けていました。

「彼女はまるで天使のような笑顔で納豆を……」

リーゼントの男は言いました。

「じゃ、帰るわ」

丸井くんは親指をビシッと立てました。

「ああ、また会おうな!」

先生の話は続いていました。

「私はピエロに言った。『今すぐ暗号を教えろ! さもないとこの論文を俺の名前で発表してやる!』ピエロは恐れおののいて……」

窓の外では、太陽が相変わらずノー天気に輝いていました。
by rei_ayakawa | 2007-08-08 17:36 | 空想