写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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明日に向かって乾け!

「野菜を炒めさえすれば、野菜炒めになるんだ!」

詩人の心を感じさせるこの名言は、かの無名な私の言葉である。文句なしに名言だ。具の大きさがバラバラだっていいじゃないか。人間だもの。

そんな訳で、私は料理が苦手である。もとが不器用なのもあるし、そもそもあまり料理をしないというのもある。

あれは確か、私がまだ小学校低学年の頃だっただろうか。父がたまの休日ということで、私たち兄弟に手作り料理(サッポロ一番 塩味)を振舞おうとした時のことだ。ラーメンの具にするため、野菜を軽快に包丁で捌いていく父。軽快すぎて、自分の指まで捌く父。誰がこんな展開を予想しただろうか。

包丁は相当に深く父の指をカットしていた。ちょっと切ったどころの話ではない。明らかに三分の一くらいの位置まで入っていた。それを見た幼い私が、どれだけのショックを受けたかは想像に難くない。そして、病院にも行かず治す父を見て「うちの父ちゃんはすげぇ。殺しても死なねぇ」と妙なところで感心したことも覚えている。

この出来事以来、私は包丁に強い恐怖心を抱くようになった。18過ぎたあたりからさすがに扱うようにはなったが、未だに指を切らないようにビクビクしながらやっている。当然出来ることなら扱いたくないため、積極的に料理をしようなどという気は起こらない。もちろん、オリジナルの料理を作ったことなどあるはずがない。と言いたい所だが、実はある。


rei_ayakawa流オリジナルピッツァ

材料

市販の冷蔵ピザ(ピザ・トッピング・乾燥剤の入っている物)

作り方

1.ピザ・乾燥剤を取り出す。トッピングは袋の中に残しておくのがポイント。
2.トッピングと間違えて乾燥剤をかける。
3.お皿に載せて、レンジで温める
4.出来上がり。

楽しみ方

大切なこととして、トッピングと乾燥剤を間違えたことに気がついてしまってはいけません。
あくまで、ピザの上でぶくぶくじゅーじゅーいっている不可思議な物体Xはトッピングだと信じ込んで食べ始めましょう。

最初に口に運んだ時に『ジャリッ』と砂を噛んだような音が聞こえるはずですが、これはこういうものなんだと認識し、気にせず食べましょう。
また、よほどダイナマイトな味覚の持ち主でない限り「まずい」と感じるはずですが「捨ててしまうのはもったいない」という強い信念でもってガンガン食べ進みましょう。

およそ半分くらいも食べれば、いかに強い信念を持っていたとしてもそろそろ耐え難くなってきます。
人間、無理をしないことも大切ですので、もはや生ゴミと貸したピザを捨てに台所に向かいます。
ピザと一緒に、袋を捨てようとしたあなたは気づくでしょう。

トッピング(だと思っていたもの)の袋に『食べられません』と書いてあることに……。

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この文章はチキチキBlogさんの新春TB企画:おまえらの創作料理を見せてください。参加作品です。
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by rei_ayakawa | 2006-10-23 18:57 | 日々