写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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ミュージック・ファイター

電車に乗って周りを見渡せば、若人たちはみな音楽を聴いているのであった。

何故そんなことがわかるかって?簡単なことさ。みんなイヤフォンをつけている。音楽を産業廃棄物のように垂れ流しているということは明白だよ、ワトスン君。正にシャーロック・ホームズな私であるが、若干不適切なたとえを織り交ぜている気もする。

かく言う私は自然を愛する心優しき永遠の少年なので、携帯型CDプレイヤーなどの粋な道具は持っていない。だからといってどうというわけでもないのだが、誰も彼もがイヤフォンをつけているのを見ると、何か自分が世間に取り残されているような気分にもなる。「ああ、待ってよ、世間!」「うふふ、つかまえてごらん」「やなこった」そんな感じでわが道を突っ走っている今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか。

別に、私が音楽に興味がないというわけではない。むしろ、趣味の中では最も大きな比率を占めるのが音楽鑑賞であり、音楽がこの世から無くなってしまったら、ショックのあまりジャイアンが机の引き出しから出てくることを夢想してしまうだろう。私が携帯型プレイヤーを持たないのには、また別の明確な理由がある。私は、外出中に耳をふさいで音楽を聞くという行為にただならぬ危険性を感じるのだ。

たとえば、電車に乗っているときに隣の車両にエイリアンが現れたとしよう。隣の車両では阿鼻叫喚の地獄絵図。その様子を見て、できるだけこの場から離れようと大慌てで逃げ出す乗客たち。しかし、私は音楽に聴き入っていて全く気がつかない。やがて、車両に一人取り残された私がエイリアンの視界に入り……ギャー!

恐ろしくて仕方ないことこの上ないが、さらにこんな状況も考えられる。

たとえば、歩道のない道を歩いている最中に、背後から暴走族が無駄に爆音を立てつつ迫ってきたとしよう。普段の私なら、世界平和のために華麗に飛び蹴りをかましてみようかと思うものの、命が惜しいので実行には移さないところだが、音楽に聞きほれていた私はついついその場でマイケルダンスを踊り始めてしまう。「ポォウ!」「うぎゃあ!」「ポォウ!」「うげぇ!」「フズベー!」「あべし!」ばたばたと倒れていく暴走族の先頭集団。怒り狂った残りのメンバーに、私はボコボコにされるのであった。

私には、とてもこんな危険を背負って立つ勇気はないのだ。
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by rei_ayakawa | 2006-08-31 16:54 | 日々