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写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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エラエラ

朝起きたら、首の左右にエラがありました。

首の右側にあったのは江良房栄(えらふさひで)でした。
江良房栄は戦国時代、大名の大内氏に仕えていた武将です。
陶晴賢が大内義隆に謀反を起こした際これに参加し、晴賢が大内氏の実権を握った後も、陶軍の主力として活躍。
知勇兼備の将でしたが、毛利元就の謀略により、主君晴賢から内通の疑いをかけられて殺されてしまいました。
悲しいですね。

首の左側にあったのはeraでした。
「時代」や「紀元」などと訳される英単語です。
The cold war era で「冷戦時代」。
The Christian era で「キリスト紀元(西暦)」という意味になります。
英和辞書って素晴らしいですね。

さて、二つのエラが私の首にできてしまったのですが、これは一体どういう意味に捉えればいいのでしょうか。
私は悩んでしまいました。
悩める美女って、おいしいシチュエーションですよね。
今の私の姿を誰かに写生してもらいたいくらいでしたが、残念ながらいつまでも悩み続けているわけには行かないのです。
人は、答えを出すことによって前に進んでいかなければならないのです。
ああ、諸行無常とは正にこのことです。
悲しくなってしまいます。
およよ。
あ、悲しみにくれる美女っていうのも、おいしいシチュエーションですよね。

その時です。
私の背筋に電撃が走ったような感覚がありました。
エロい意味ではありません。
ああ、なんということでしょう。
この現象の意味するところがわかったのです。

「江良房栄」と「era」。
つまり、「江良era」。
「江良の時代」です。
そう、これは「近いうちに江良房栄ブームが日本に吹き荒れるだろう」と言う意味だったのです!

「江良の時代」というくらいですから、それはもうものすごい規模の大ブームなのでしょう。
おそらく、今で言う織田信長並みの知名度と人気を誇るに違いありません。
優秀な武将であり、悲劇的な最後を遂げた江良房栄。
よく考えれば、人気が出ないわけがないのです。

きっと皆が皆、江良に夢中になるのでしょう。
街中では「江良ってエラいよねー」「江良はエーラー(えーなー)」などという言葉がそこかしこから聞こえくるのでしょう。
もし、「江良なんてエラん(いらん)」なんて言おうものなら大変です。
道行く人たちから兵糧攻めにあっても、文句は言えませんね。

私はこの衝撃的な真実を伝えるために、隣で寝ている夫を起こしました。
彼は私の首筋の江良とeraを見て、目を丸くしました。

「おいおい、いったいこりゃどうしたんだ?」
「なんか、起きたらこんなんなってたの」
「えぇーーーーー!」
「らぁーーーーー!」
「はっはっは。よく合わせてくれたね」
「あなたの考えることだもの。何でもお見通しよ」

私は、夫にこれから江良の時代が来るということを説明しました。
夫は感心したように頷きながら言いました。

「なるほど、江良の時代が来るのか。それは凄いね」
「でしょ?こんなマイナーな武将が注目されることになるなんて思わなかったわぁ」
「でも、だからといってどうというわけでもないよね」
「そうね」
「朝ごはんくれる?」
「うん」

こうして、いつもどおりの一日が始まりました。




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この文章はトラバでボケましょう2006 第8回大会 開会です。参加作品です。

お題はこちら。
『朝おきたら、首の左右に、
エラがありました。
えぇーーーーー!
らぁーーーーー!
さてっ、どうしたもんかっ……。』
by rei_ayakawa | 2006-07-22 20:23 | 空想