写真の子は恥ずかしがりやさんなので、これ以上出てきてくれません。


by rei_ayakawa
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地球対俺

地球は危機に瀕している。

地球の温暖化を筆頭に、砂漠化、水質汚染、大気汚染など様々なダメージが地球には加わっている。そんなわけで「地球を守ろう!」などと昨今は声高に叫ばれているわけだが……。

ここでちょっと考えて欲しい。そもそも、地球環境をここまで悪化させた最大の要因は我々人類であることは疑いようがない。さらに、環境破壊がガンガン進むと困るのはほかならぬ我々である。これはつまり、相手を散々ボコボコにしておいて、このまま相手が死ぬと自分が警察に捕まると気がつき「暴力は良くない!命は大切にしなければならない!」などと言っているのと同じようなものではないだろうか?

これはあまりに滑稽だ。滑稽すぎる。そんな情けない姿をさらすのは、私のプライドが許さない。つまり、ここで私がやるべきことは唯一つ。あえて自らの手で、地球にとどめを刺すことである。私は今こそ地球と戦うのだ!

と意気込んでみたものの、地球と戦うとはいってもそもそもどうやって戦えばいいのだろうか?何せ、相手は地球だ。地球というのは、ゴリラよりでかいのだ。いくら弱っているといっても、私一人の力で戦うのはかなり厳しいものがある気がする。パンチを放っても拳を痛めるだけで地球にダメージはほとんどないだろうし、高所からのダイビングエルボードロップでもかまそうものなら私の全身が砕けるだろう。もちろん地球は無傷だ。

そもそも、私がいかに自分の肉体を駆使してもゴリラすら倒せない。そんなんで地球を倒せというほうが無茶だろう。何か別の方法を考えなければなるまい。

根本的に、環境破壊によって地球がピンチに陥っているのだから、物理的な力で破壊しようという発想自体が間違いだ。全身から血を流した瀕死の相手にとどめを刺そうとして、言葉攻めをするようなものである。最悪、相手の趣味によっては「もっと汚い言葉でののしってください!」とか懇願されかねない。私にはSMプレイの趣味はないので、相手が異性だったとしてもこれは若干引く。というか、「死にかけで何を言ってるんだ、お前は」としか思えないだろう。

だが、死にかけだからこそ、そういう意味の分からない思考に走ってしまうこともあるかもしれない。死に際にはこれまでの人生が走馬灯のように見えるというくらいだし、なにか人知を超えた力に突き動かされて急に「あなたのことが好きです!」と愛の告白をしてしまうこともあるかもしれない。「お前を殺そうとしていた俺にそんなことを言ってくれるなんて!」などと感動して、そのまま幸せな同棲生活に突入してしまうこともあるかもしれない。死にかけなのだが。


違う。危うく、話が大気圏を離脱せんばかりの勢いで別の方向にすっとんでしまうところだった。私に与えられた氏名は綾川玲だ。じゃない、私に与えられた使命は地球と戦うことだったのだ。

一個人の力で地球と戦う最も有効な方法はなんだろうか。やはり、環境破壊で地球がここまで弱っているわけなのだから、それをさらに推し進めるようなやり方が良いだろう。

となると、すぐに思いつくのが地球温暖化である。これは大気中の二酸化炭素量が増えることによっておこっているので、二酸化炭素を大気中にガンガン放ってやればよい。なんだ、簡単な話ではないか。

方法として誰もが真っ先に思いつくのは「放火」だろう。物が燃えるときの二酸化炭素の排出量はかなりのものだ。しかも、家というのはゴリラよりも大きいのだ。かなりの効果が期待できるのではないだろうか。早速実行に移してみようかと思ったのだが、そこで一つ重要なことに気がついた。これをやると、私が警察に捕まってしまうのだ。暴力はよくない!命は大切にしなければならない!

自動車から出される排気ガスも、地球温暖化の主要な原因の一つになっているらしい。つまり、エンジンを常にかけっぱなしにしたり、無駄に空ぶかしをしたりしつつ、「大人なんて汚ぇもんよ。世の中みんなクソ食らえだ!」といいながら、夜明けの公道をすっ飛ばせばいいのではないか。ただ、最近はガソリンの値段も随分高くなっており、この案を採用すると地球より先に私の懐が崩壊する可能性が高い。これも却下せざるを得ないだろう。

意外と、不自然に二酸化炭素を排出するのは難しい作業のようだ。別のやり方を考えなくてはなるまい。

では、地球から緑をなくしてしまうというのはどうか。砂漠化や森林破壊が深刻な問題となっているように、緑が無くては地球の生態系のバランスは大きく崩れる。この地球の緑という緑を、全て根こそぎ奪い取ってやるのだ。

まずは手近なところからだ。我が家の庭はなかなか緑が豊富なので、これを排除することからはじめよう。まずは、雑草を引っこ抜く。二度と生えてこないように、根っこから抜くのがポイントだ。芝生はなんか抜きにくいから、今日の所は勘弁してやろう。そんなこんなでしばらく庭の緑と戦っているうちに日が暮れたので、家に入ってシャワーを浴びた。

その後、ビールを飲んだ。やはりこうした労働の後の一杯はうまい。私の心は充実感で満たされていた。今夜はよく眠れそうだ。
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by rei_ayakawa | 2005-12-30 20:58 | 日々