ファミレスボンバイェ
2006年 03月 24日
「コーヒーのおまわりはいかがですか?」
ほらきた、これだ。
メニューには確かに書いてある。『おまわり自由』。僕は何をどう考えても誤字だろうと思っていた。誤字以外ありえないと思っていた。今の時間は何時だ?3時だ。ここで5時だったらおいしかったのになぁ、などと現実逃避を試みてみるが、店員は臆せず攻めの姿勢を貫いてくる。
「コーヒーのおまわりはいかがですか?」
一言一句違わず繰り返すな。
ていうか、なんだよ。コーヒーのおまわりってなんだよ。あれか。つまりこういうことか。コーヒーのーおまわりさんーこまってしまってブラック無糖ー♪なんだそれ。
店員さんは困ったような顔でこちらを見ている。そんなつぶらな瞳で僕を見ないでおくれ。心が揺らいでしまいそうだ。僕には既に心に決めた人が……。
「コーヒーのおさわりはいかがですか?」
変えるなああああ!!
おさわりって、お前おさわりって。ここはあれですか。大人のためのお店ですか。断じて違う。ファミレスだろ。というか、コーヒーをおさわりして誰が喜ぶというのだね?君には本当に失望したよ。なんだかもうがっかりだ。どうせだったら君におさわりさせて欲しい。そのふくよかな胸で安らぎを得たい。僕は現実に疲れたよママン。
「君のおさわりはできます?」
「……ぷっ」
もう、こいつ殺したい。
いや、確かに今のは僕が悪いような気もするが、そもそも僕をここまで追い詰めたのはこの女だ。何で僕ばかりこんな目にあわなければならないのだ。おかしいだろ、コーヒーのおさわりとか。そうだ。考えてみれば、最初から「おまわりってなんですか?」と聞いておけばよかった。そうすれば、きっとこんな惨めな思いはしなくてすんだはずだ。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥なのだ。よし、早速聞いてみよう。
「コーヒーのおさわりってなんですか?」
「ぷっ」
どっちにしろ変わらなかったみたいだがとりあえず俺に銃をくれ。
ほらきた、これだ。
メニューには確かに書いてある。『おまわり自由』。僕は何をどう考えても誤字だろうと思っていた。誤字以外ありえないと思っていた。今の時間は何時だ?3時だ。ここで5時だったらおいしかったのになぁ、などと現実逃避を試みてみるが、店員は臆せず攻めの姿勢を貫いてくる。
「コーヒーのおまわりはいかがですか?」
一言一句違わず繰り返すな。
ていうか、なんだよ。コーヒーのおまわりってなんだよ。あれか。つまりこういうことか。コーヒーのーおまわりさんーこまってしまってブラック無糖ー♪なんだそれ。
店員さんは困ったような顔でこちらを見ている。そんなつぶらな瞳で僕を見ないでおくれ。心が揺らいでしまいそうだ。僕には既に心に決めた人が……。
「コーヒーのおさわりはいかがですか?」
変えるなああああ!!
おさわりって、お前おさわりって。ここはあれですか。大人のためのお店ですか。断じて違う。ファミレスだろ。というか、コーヒーをおさわりして誰が喜ぶというのだね?君には本当に失望したよ。なんだかもうがっかりだ。どうせだったら君におさわりさせて欲しい。そのふくよかな胸で安らぎを得たい。僕は現実に疲れたよママン。
「君のおさわりはできます?」
「……ぷっ」
もう、こいつ殺したい。
いや、確かに今のは僕が悪いような気もするが、そもそも僕をここまで追い詰めたのはこの女だ。何で僕ばかりこんな目にあわなければならないのだ。おかしいだろ、コーヒーのおさわりとか。そうだ。考えてみれば、最初から「おまわりってなんですか?」と聞いておけばよかった。そうすれば、きっとこんな惨めな思いはしなくてすんだはずだ。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥なのだ。よし、早速聞いてみよう。
「コーヒーのおさわりってなんですか?」
「ぷっ」
どっちにしろ変わらなかったみたいだがとりあえず俺に銃をくれ。
by rei_ayakawa
| 2006-03-24 06:18
| 空想